新人ながら名門の「4番」に抜擢された規格外
第51回社会人野球日本選手権大会の近畿地区最終予選は17日、1回戦が行われ、優勝候補の一角である三菱重工Westが島津製作所を10―0の8回コールドで下し、圧倒的な強さで初戦を突破しました。
この大勝劇の中心にいたのは、新人ながら名門の「4番」に抜擢された規格外の大砲・栗山雅也外野手(23)でした。
■ 3安打1打点の固め打ち!新4番が魅せた圧巻の打撃センス
初回1死一、二塁のチャンスで左前打を放ち、チームの鮮やかな先制劇を演出した栗山選手。
勢いは止まらず、5―0で迎えた5回無死二塁では右前へ強烈な適時打、さらに8―0の8回無死一塁でも右翼線へ流れる鋭い二塁打を叩き込み、3安打1打点の大暴れを見せました。
栗山雅也外野手 「4番はチームの顔。思い切りいこうと思っていました」
187cm・90kgの恵まれた体格から繰り出される豪快なスイングと、広角に打ち分ける柔らかいバットコントロールで打線を強力に牽引しました。
■ 都市対抗敗退の悔しさから「覚悟の4番就任」
三菱重工Westは今夏の都市対抗野球でまさかの二次予選敗退。
屈辱を味わったチームの立て直しに向け、森山誠監督が主砲として指名したのがルーキーの栗山選手でした。
監督から直々に「日本選手権は4番で行くから。
4番としてふさわしい結果、取り組みを見せてほしい」と告げられた栗山選手は、その期待と重責を成長の糧へと変え、見事に最高の結果で応えてみせました。
■ 指名漏れの悔しさを胸に。「絶対に2年後にプロへ」
西南学院大3年時に大学日本代表候補合宿へ選出されるなど、早くから素質を高く評価されていた栗山選手ですが、昨秋のドラフト会議では指名漏れの憂き目に遭いました。
「絶対に2年後にプロに行く」と強い決意を胸に三菱重工Westへ入社。
ドラフト対象となるのは来秋(入社2年目)ですが、この日もネット裏ではNPBスカウト陣が打撃映像を動画撮影するなど、そのポテンシャルに強い関心を寄せています。
栗山雅也外野手 「日本選手権などに出場してアピールしたい」
黒獅子旗を逃した悔しさを晴らし、秋の京セラドーム大阪(日本選手権本大会)への切符を手にするため、三菱重工Westの新たな主砲が打ちまくります。
【編集後記:『187cm・90kgの長距離砲が見せる広角打法×打撃アジャスト力』。栗山雅也が来秋ドラフトの目玉へ】
三菱重工Westの皆様、そして栗山雅也選手、圧倒的なコールド勝ちでの初戦突破おめでとうございます!
スコアラー目線で栗山選手の打撃メカニクスをアナライズすると、「レフト、ライト、右翼線と広角に長打・適時打を打ち分けられるポイントの広さ」と「体幹の強さを活かした押し込み」が社会人1年目にして高いレベルで結実しています。
大型スラッガーにありがちな大振りやドアスイングにならず、インサイドの球に対しても肘を畳んでバットのヘッドを利かせられるため、ファウルで粘りながら甘い球を逃さず仕留めることができます。
左前、右前、右二塁打と球種やコースに応じたアプローチができる点は、木製バットへの順応性の高さを証明しています。
今夏の都市対抗予選敗退という壁を乗り越え、名門の4番として結果を出し始めた栗山選手。
来秋のドラフト会議に向け、社会人球界を代表する長距離砲へと成長していくプロセスから目が離せません!






