SNSアプリを削除し目の前の勝負でスカウトへ強烈アピール
関西学生野球秋季リーグ第4節1回戦 立命大10―2京大 ( 2026年9月25日 ほっともっとフィールド神戸 )
関西学生野球秋季リーグ戦は25日、第4節1回戦が行われ、立命館大が京都大を10―2で下し、待望の今秋初勝利を挙げました。
この大勝劇の主役となったのは、今秋のドラフト候補に挙がる正捕手・西野啓也(けいや)選手(4年)でした。
満身創痍のコンディションを感じさせない鬼気迫る打撃で、2安打5打点を叩き出しました。
■ 右手薬指を脱臼も「5番・DH」で直訴の強行出場!5打点の乱打ショー
実は前節の近畿大戦、帰塁の際に右手薬指を突き指して脱臼するアクシデントに見舞われていた西野選手。
本来のポジションである捕手としての送球が困難な状況の中、薬指と小指をテーピングで固定し、片山正之監督へ「DHでの出場」を直訴しました。
「5番・DH」で先発出場を果たすと、初回無死満塁のチャンスで中前へ2点適時打を放ちチームに勢いをもたらすと、7回には中犠飛、8回1死二、三塁では左翼線へダメ押しの2点二塁打を放つ大暴れを見せました。
西野啓也選手 「痛みがあっても試合に出ている以上は、自分のスイングをするだけだと思っていた。8割ぐらいしか力が入らないけど、いい感じに力が抜けたのかな」
ハンデを逆手にとり、無駄な力が抜けたしなやかなスイングで広角に打ち分けました。
■ 雑音を断ち切るためにX(旧Twitter)を削除。「目の前の1球」へ集中し掴んだ結果
遠投115メートルの強肩を武器にプロからの注目を集める西野選手。
しかしドラフト会議が近づくにつれ、SNS上で目にする自身への様々な評価に心が揺れることもありました。
そこで今節を迎えるにあたり、SNS(X)のアプリを削除。
周囲の雑音を完全に遮断し、自らの打撃と目の前の勝利だけに全神経を注ぎ込みました。
痛みに耐え、覚悟を持ってマウンド・打席に向かうその姿は、スタンドで見守るNPBスカウト陣へ上位指名候補たる「精神的強さ」と「打撃能力」を強烈に示してみせました。
【関西学生野球】立命大のプロ注目捕手・西野が4打数4安打の大爆発!打率.326へ急上昇
【編集後記:『怪我が生んだ脱力フォーム×SNSを断つメンタルコントロール』。西野啓也が魅せたドラフト上位候補の資質】
立命館大の皆様、そして西野啓也選手、今秋初勝利ならびに圧巻の5打点おめでとうございます!
スコアラー目線で今回の西野選手の打撃をアナライズすると、「8割の力加減だからこそ生まれた完璧なヘッドの走り」と「雑音を遮断して打席に集中できるメンタルのタフネス」が非常に強く印象に残りました。
右手薬指の脱臼というアクシデントがありながらも、インパクトの瞬間にグリップを強く握りすぎず、脱力した状態でバットのしなりを利かせられたことで、ライナー性の鋭い打球が中前や左翼線へ飛びました。
怪我という逆境を即座に「力を抜くヒント」へとアジャストできるセンスは、木製バットを扱うプロの世界でも大きな強みとなります。
また、ドラフト直前の独特な緊張感やSNSの評価に惑わされず、あえてアプリを削除して目の前のプレーに没頭するプロ意識と決断力も一級品です。
指の回復とともに見せる本業の「捕手としてのキャッチング・遠投115mの鬼肩」も含め、ドラフト上位指名へ向けたアピールは加速するばかりです!





