11球団スカウト結集の前で圧巻ピッチング
第51回社会人野球日本選手権大会近畿地区最終予選準決勝 パナソニック5―1三菱重工West
( 2026年9月21日 わかさスタジアム京都 )
第51回社会人野球日本選手権大会の近畿地区最終予選は21日に準決勝が行われ、今大会限りでの休部が決定しているパナソニックが、強豪・三菱重工Westを5―1で破り、3年ぶりとなる本大会(京セラドーム大阪)出場へ王手をかけました。
歴史あるチームの意地と誇りを背負い、圧巻のピッチングを見せたのが今秋のドラフト候補・最速151キロ右腕の柿本晟弥(せいや)投手(23)です。
■ 8回3安打1失点の力投!「ボール先行なし」の抜群のコントロール
強力・三菱重工West打線を相手に先発した柿本投手は、序盤からテンポの良い投球で打ち取っていきます。
許した安打はわずか3本。
7回に浴びた適時打の1失点のみに抑え込み、8回1失点とマウンドを完全に支配しました。
試合を作った最大の要因について、本人も手応えを口にします。
柿本晟弥投手 「調子は悪くなかった。ボール先行になることが、ほとんどなかったのがよかったと思います」
カウントを優位に進めるコマンド能力(狙ったコースへ投げる技術)の高さを見せつけ、チームに絶大な流れを引き込みました。
■ NPB11球団スカウトが集結!DeNA八馬リーダーも「社会人でもトップクラス」と高評価
この日のネット裏には、柿本投手の投球をチェックすべくNPB11球団のスカウト陣が大挙して結集。
中日が最多の5人態勢、阪神が3人態勢を敷くなど、計9球団が複数人でクロスチェックを行う異例の厳戒態勢の中で熱視線が注がれました。
視察したDeNAの八馬幹典アマスカウティンググループリーダーも、その実力とマウンド姿に絶賛の言葉を贈りました。
DeNA・八馬幹典アマスカウティンググループリーダー 「社会人の中でもいい選手に入る。チームを背負って投げる姿もいい」
今夏の都市対抗野球ではNTT西日本の補強選手としてチームの準優勝に大きく貢献した柿本投手。
ドラフト戦線での評価はうなぎ上りとなっており、上位指名候補としてその存在感を確固たるものにしています。
チームの歴史に刻む最後の本大会出場へ、そして運命のドラフト会議へ――。
柿本投手の右腕にかかる期待は高まるばかりです。
【編集後記:『高確率でストライク先行できるコマンド力×マウンド度胸』。柿本晟弥がドラフト上位候補たる所以】
パナソニックの皆様、そして柿本晟弥投手、勝ち上がりならびに圧巻の好投おめでとうございます!
スコアラー目線で今回の柿本投手の投球をアナライズすると、「ボール先行にならない制球力(コマンドの高さ)」と、「チームの背負うものの大きさを力に変えるメンタリティ」がプロスカウト陣の評価を決定づけています。
151km/hのストレートを軸にしながら、カウントを悪くすることなく初球からストライクゾーンで勝負できる再現性は、NPBの即戦力ピッチャーとして最も求められる要素です。
スカウト11球団が集結し、最多5人態勢で見守るという極限のプレッシャー下で、三菱重工Westのような名門打線を8回3安打に封じ込めたパフォーマンスは圧巻の一言に尽きます。
休部という大きな局面において、エースとしてチームを背負い結果を出し続ける姿は、まさにプロのスカウトが求める「勝てる投手の資質」そのものです。
ドラフト会議へ向け、そしてパナソニックとして挑む最後の本大会へ向け、柿本投手のピッチングから目が離せません!
◇柿本 晟弥(かきもと・せいや)2002年(平14)5月9日生まれ、兵庫県出身の24歳。
小2から赤穂スポーツ少年団で野球を始める。赤穂中では龍野ボーイズに所属して投手兼内野手。
東洋大姫路(兵庫)では2年秋から背番号1。東洋大では3年秋にリーグ戦初登板。
パナソニックでは入社1年目の昨夏に都市対抗初登板。
50メートル走6秒5、遠投110メートル。1メートル83、80キロ。右投げ右打ち。






