9月24日から東海地区最終予選
社会人野球日本選手権で2年連続優勝を目指すヤマハが、9月24日から始まる東海地区最終予選に挑みます。
チームのキーマンとして大きな注目を集めているのが、中部大から入社して2年目を迎えた清水智裕(ちひろ)捕手(24)です。
中部大時代から定評のあった強肩と打撃力に加え、このオフから徹底して取り組んできた「守備の意識改革」でさらなる進化を遂げています。
■ 「結果オーライで済ませない」都市対抗予選の反省を成長の糧に
清水選手が今オフ、最も重点を置いたのが捕手としての基本技術の底上げでした。
清水智裕捕手 「送球、キャッチング、ワンバウンドのブロッキングなど守備の方に重きを置いて取り組んできました」
自らへの厳しい眼差しを示すエピソードがあります。
今夏の都市対抗予選・JR東海戦、タイブレークに突入した延長10回無死一、二塁の場面。
相手打者のバント空振りで二塁走者が飛び出した際、二塁への送球が逸れてアウトに仕留め損ねる場面がありました。
結果的に後続を打ち取り無失点で切り抜けたものの、清水選手はこのプレーを強く反省します。
清水智裕捕手 「初球のバント空振りの場面で、二塁への送球が逸れてしまった。そこをアウトにできていれば、もっと展開は違ったと思いますし、ピッチャーも楽になれたと思う。タイブレークの経験がなかったことで、自分の中で焦ってしまい、思うようにできなかった。あの試合を経験して、冷静にいつも通りやることの大切さを改めて知りました」
■ 送球フォームを微修正!スイングスピード向上で打球速度は170km/h超え
どんな場面でも精度の高い送球を投げるため、今夏は反省を踏まえた反復練習を徹底。
課題だったインステップ気味の足の運びを1、2歩分アウトステップへと修正したことで、引っかける送球が激減し、元々の強肩を最大限に活かせる精度の高さを手に入れました。
また打撃面でも、左足をすり足気味に変更したことでコンタクト率が大幅に上昇。
スイングスピードの向上に伴い、打球速度は170km/h超えを計測するなど、長距離砲としての潜在能力も大きく開花しています。
昨年の日本選手権2回戦(JR東海戦)でスタメンマスクを経験し、大舞台でのプレッシャーと体の動きを肌で知った清水選手。
今回の予選、そしてその先の全国へ向けて力強く意気込みを語ります。
清水智裕捕手 「マスクを被った試合では点を取られないように。抑えたら負けることはないですし、絶対に勝てるようにしたいと思います。日本選手権で優勝しないことには、都市対抗予選で負けた意味もなくなる。しっかりと結果を残したい」
【編集後記:『170km/h超えの打球速度×スローイングの精度向上』。清水智裕に見るドラフト候補捕手の完成度】
ヤマハの皆様、そして清水智裕選手、東海地区最終予選開幕おめでとうございます!
スコアラー目線で清水選手のアナライズを行うと、「二塁送球のステップ修正による精度の安定」と「コンタクト率向上に伴う170km/h超えの打球速度」という、現代野球の捕手に求められる最上位レベルの数値を叩き出している点が極めて魅力的です。
捕手としてのスローイングにおいて、インステップからアウトステップへの微修正は簡単なことではありませんが、ステップ幅を1〜2歩変えたことで肩の開きが抑えられ、コントロールの再現性が飛躍的に向上しています。
元々の強肩と二塁送球タイムの速さにこの「正確性」が加わったことは、相手チームの機動力を完全に封殺する大きな脅威となります。
さらに、打球速度170km/h超えという数値はプロの主砲クラスに匹敵するインパクトです。
自身のミスをうやむやにせず貪欲に改善する意識の高さも含め、ドラフト戦線においても「打てる捕手・守れる捕手」としてスカウト陣の評価をより高める大会になることは間違いありません。
東海地区の熾烈な枠を勝ち抜き、日本選手権連覇へ向けてどのようなリードと勝負強い打撃を見せてくれるのか。
虎渓三笑TVでも清水選手の全打席・全イニングに注目していきます!







