平田玲翔が横浜・織田にライバル心!
第108回全国高校野球選手権大分大会決勝 大分商6―2津久見 ( 2026年7月25日 別大興産スタジアム )
夏の甲子園出場をかけた大分大会は、歴史が動くドラマチックなフィナーレを迎えました。
名門・大分商が激闘を制し、夏に限れば13年ぶり16度目となる念願の甲子園出場を達成!
歓喜の輪の中心で、主将の平田玲翔(れいと)選手(3年)は指を突き立てる「No.1ポーズ」を掲げ、「夢がかなって良かった」と感慨に浸りました。
■ 宿敵・明豊の6連覇を阻んだ代償を越えて。マメを抱えながら見せた執念の「ノーヒット救援」
準決勝で絶対王者・明豊の大会6連覇を阻む大金星を挙げた大分商。
その大一番で右手中指にマメができるアクシデントを負っていた平田選手は、決勝戦に「2番・DH」でスタメン出場すると、3ー1で迎えた5回表から満を持して救援マウンドへ上がりました。
188センチの長身から最速152キロを投げ込む逸材ですが、マメの影響もあり6四死球を与えるなど制球に苦しむ展開に。
それでも「投げ抜く覚悟だった」と語る通り、圧巻のピッチングデザインで相手打線をねじ伏せます。
最大のピンチとなった6回2死満塁の場面では、この日の最速となる150キロをマーク!
キレのあるスライダーやチェンジアップを巧みに織り交ぜ、5イニングを投げて被安打ゼロ(1失点・自責点0)という執念のノーヒット救援を完遂。
自らの右腕で勝利を手繰り寄せました。
■ 巨人スカウトが「伝説の89勝右腕・野田浩司」と絶賛!横浜・織田翔希への強いライバル心
高校通算20本塁打を誇る打撃センスと、50メートル6秒0の走力を兼ね備える二刀流。
ネット裏に集結したプロ5球団のスカウト陣もその規格外のポテンシャルに唸りました。
読売ジャイアンツの武田康スカウトは「二刀流の可能性は持っている」と絶賛。
さらに、阪神やオリックスで通算89勝を挙げ、1試合19奪三振のNPBタイ記録を持つ伝説の投手・野田浩司氏を引き合いに出し、「あれぐらい腕が振れてスライダーが切れる」と最高峰の評価を送りました。
主将としてチームを率い、夏の聖地へ足を踏み入れる平田選手。
その視線はすでに全国、そして同世代のライバルへと向けられています。
神奈川大会を制した横浜高校の157キロ右腕・織田翔希投手に対し、強いライバル心を覗かせました。
「(横浜の織田翔希に)甲子園に勝ち上がってきたら、自分の方が上だと証明したい。大商(大分商)旋風を巻き起こしたい」
西武の源田壮亮選手や広島の森下暢仁投手など、球界を代表する一流選手を多数輩出してきた名門・大分商。その伝統を背負う背番号1が、いよいよ甲子園の舞台へ乗り込みます。
◇平田 玲翔(ひらた・れいと)2008年(平20)7月5日生まれ、大分県玖珠町出身の18歳。
森中央小1年時に森エンゼルスで野球を始める。
くす星翔中では玖珠ボーイズでプレー。
大分商では1年秋からベンチ入り。
今春から背番号1。憧れの選手はソフトバンクの今宮。1メートル88、80キロ。右投げ右打ち。
【編集後記:『野田浩司級の腕の振り』が生むスライダーの切れ味。平田玲翔という二刀流大器の完成度】
大分商の皆様、13年ぶりとなる夏の甲子園出場、誠におめでとうございます!
絶対王者・明豊の連続出場を止め、その勢いのまま大分を制した戦いぶりは実に見事でした。
スコアラー目線でこの平田玲翔投手のマウンドをプロファイリングすると、巨人の武田スカウトが「野田浩司氏」の名前を出したロジックが非常によく分かります。
188センチという恵まれた長身から、マメの悪条件(6四死球)がありながらも「ノーヒット(被安打0)」で抑え切れた最大の要因は、リリースポイントでの圧倒的な「腕の振りの強さ」です。
ストレートと同じ腕の振りから繰り出される150キロ超の直球と、鋭く手元で曲がり落ちるスライダーの軌道ギャップ(格差)があるため、打者はボールと分かっていても手を出さざるを得ず、芯で捉えることが不可能な配球デザインになっていました。
さらに「50m6秒0」「通算20本塁打」という抜群のアスリート能力を備えており、DHからそのままマウンドに上がってゲームを締められる二刀流としての完成度は、今秋のドラフト戦線においても極めて高いバリュー(評価)を持ちます。
横浜の織田翔希投手へのライバル宣言も含め、全国の猛者たちが集う甲子園でこの「大商旋風」がどこまで巻き起こるのか。
名門の復権を告げる怪物・平田玲翔選手の甲子園でのファーストステップを、虎渓三笑TVでも最注目で追いかけていきます!





