ドラフト候補・黒川凌大が執念の完投
第108回全国高校野球選手権 埼玉大会決勝 花咲徳栄7―3浦和学院 ( 2026年7月26日 県営大宮公園 )
夏の甲子園出場をかけた埼玉大会は、宿命のライバル同士による最高のクライマックスを迎えました。
今春の選抜高校野球大会でベスト8に入った花咲徳栄が、決勝戦で宿敵・浦和学院を打撃戦の末に下し、2年ぶり9回目となる夏の甲子園出場を決定!
花咲徳栄にとって「春夏連続」での甲子園出場は、2016年以来10年ぶりとなる快挙達成です。
昨秋の県大会決勝(花咲徳栄V)、今春の県大会決勝(浦和学院V)に続き、なんと3季連続で同じカードとなった埼玉の絶対2強対決。
1勝1敗で迎えた今夏最高のライバル対決を制し、黄金色に輝く聖地への切符を掴み取りました。
■ 中1日で連投のエース黒川凌大!143球の疲れを見せず意地の3失点完投
この大一番でマウンドを託されたのは、今秋のドラフト候補に名を連ねる絶対的エース・黒川凌大(りょうた)投手(3年)でした。
黒川投手は、過酷な143球を投げて完投した準決勝・昌平戦からわずか「中1日」というタイトな登板間隔での先発。
3回裏に1点を先制される苦しい立ち上がりとなりましたが、持ち前の粘り強いピッチングデザインで要所をしっかりと締め、味方の反撃を静かに待ちます。
直後の8回裏、勝ち越し直後に長打2本を浴びて2点を失い、さらに2死二塁という絶体絶命のピンチを招きますが、ここでディフェンス陣が魅せました。
浦和学院の4番・内藤蒼選手が放った強烈なサード寄りの打球を、ショートの岩井虹太郎選手(3年)が超ファインプレーで好捕!エースのピンチを全員野球で救い上げました。
終盤まで落ちない気迫で9回裏のピンチも凌ぎ切った黒川投手は、終わってみれば要所を締めて3失点完投。
ライバル打線を気迫でねじ伏せ、エースとしての責務を完璧に果たしました。
■ 6回に同点、8回&9回に怒涛のラッシュ!勝負所で畳みかける「徳栄打線」の真骨頂
エースの奮闘に応えたい打線は、1点ビハインドで迎えた6回表、1死三塁から4番の佐伯真聡(まさと)選手(3年)が価値あるセンター前適時打を放って同点に追いつきます。
そして圧巻だったのは、同点のまま迎えた8回表の集中攻撃でした。
1死一、三塁と絶好の勝ち越しチャンスを作ると、5番の奥野敬太選手(3年)が右中間を深々と破る走者一掃のタイムリーツーベース!
一挙にリードを広げると、なおも2死三塁から7番の本田新志(しんじ)選手(3年)もセンター前適時打で続き、この回3点を奪って試合の主導権を完全に手中に収めました。
さらに1点差に寄られ迎えた9回表にも、ビッグプレーを見せた岩井選手のレフト前ヒットを皮切りに打線が繋がり、ダメ押しとなる3点を奪取。土壇場での圧倒的な「集中打」で浦和学院を突き放しました。
【夏季群馬県大会】王者の底力!健大高崎が3年連続6度目の夏の甲子園へ!
【編集後記:『3季連続決勝』という極限のライバル対決。岩井の超好捕と徳栄が誇る勝負所の攻撃デザイン】
花咲徳栄の皆様、10年ぶりとなる春夏連続での甲子園出場、本当におめでとうございます!
そして、3季連続で決勝の舞台でハイレベルな死闘を繰り広げてくれた浦和学院の選手たちにも、心からの敬意を表します。
まさに埼玉の、そして全国の高校野球ファンを魅了する歴史的名勝負でした。
スコアラー目線でこの激闘をアナライズすると、勝負の分岐点は8回裏、3点リードの場面で見せたショート・岩井虹太郎選手のファインプレーに集約されます。
中1日でマウンドに上がり、疲れの見え始めたエース・黒川投手が長打を浴びて1点差に迫られ、なおも2死二塁。一打同点、浦和学院に完全にイニシアチブ(試合の流れ)が傾きかけた極限のシチュエーションでした。
ここで相手4番の強烈なライナーをショートの岩井選手が仕留めたことで、試合のモメンタム(勢い)が完全に浦和学院側へ渡るのを食い止めました。
この1プレーがなければ、9回表の徳栄の3点ダメ押し劇も生まれていなかったと言えます。
さらに、8回と9回に見せた「勝負所での畳みかけ」の精度の高さ。4番の佐伯選手、5番の奥野選手を中心に、甘く入った球を一球で仕留めるコンタクト能力の高さは、春の選バツ甲子園ベスト8という最高峰の修羅場を経験してきたからこその強み(経験値)です。
昨年の大阪桐蔭や今夏の各地の波乱を見てもわかる通り、全国の超強豪校であっても予選を勝ち抜くことは極めて困難な時代に入っています。
その中で、埼玉県という屈指の激戦区で宿敵・浦和学院との3季連続決戦を制し、春夏連続で甲子園に乗り込む花咲徳栄の強さは「本物」です。
今春の選抜ベスト8を超え、再び全国の頂点・深紅の大優勝旗を狙う花咲徳栄の夏の進撃を、虎渓三笑TVでもどこよりも熱く、最注目で追いかけていきます!





