「鉄腕」宮原が「ライバル」有馬との投げ合いに勝つ
4月14日に行われた関西学生野球春季リーグ3回戦。
近大の最速154キロ右腕・**宮原廉投手(4年)**が、立命大・有馬投手との「ドラフト候補対決」を5回無失点で制し、今季初勝利をマーク。
チームを勝ち点獲得へと導きました。
■ 「力押し」から「緩急」へ。5回69球の省エネ投球
最速154キロを誇る宮原投手ですが、この日は単なる力押しではない、投球術の進化を見せました。
- 狙いすました緩急: 直球を張られていることを察知し、カーブやフォークを効果的に織り交ぜる大人のピッチングを披露。
- 抜群の安定感: 5奪三振を奪いつつ、5回をわずか69球で片付ける極めて効率的な内容でスコアボードに「0」を並べました。
■ 怪我を寄せ付けない肉体。11日間で4登板の鉄腕ぶり
1回戦で145球を投げて完投負けを喫してから、わずか中1日での先発。
過密日程の中でも、宮原投手のパフォーマンスは落ちませんでした。
「冬場にウエートトレーニングや、体が疲れないフォーム作りに取り組んできた。投げた後も腕の張りがなくなった」 5回に右ふくらはぎがつるアクシデントに見舞われながらも、球威を維持したまま投げ抜いた姿は、鍛え上げた肉体の強さを証明しました。
■ 阪神・オリックスなど4球団が視察
バックネット裏では、地元・阪神タイガースが2人態勢を敷いたほか、オリックスなどNPB4球団のスカウトが熱視線を送りました。
1回戦での敗戦の責任を感じ、「5回までは絶対に投げ切る」という強い覚悟で臨んだマウンド。
その精神力の強さと、状況に応じた修正能力の高さは、プロの評価をさらに高めるものとなりました。
◇宮原 廉(みやはら・れん)
2005年(平17)1月24日生まれ、広島市出身の21歳。
小4から山本少年野球クラブで野球を始めて投手を務める。
中学では広島サンズに所属。崇徳(広島)では1年夏に背番号18でベンチ入りし、2年秋から背番号1。大学では1年秋にリーグ戦初登板を果たし、3年秋にベストナイン初受賞。
遠投100メートル。
1メートル82、88キロ。右投げ右打ち。
【編集後記:剛腕が手に入れた『投球の幅』】
これまでは「150キロ超の直球」という圧倒的な素材に注目が集まっていた宮原投手。
しかし、この日の3回戦で見せたのは、相手の狙いを外し、緩急で翻弄する「勝てる投手」への進化でした。
中1日、ふくらはぎの異変。
そんな過酷な状況を微塵も感じさせないマウンド捌きは、まさにエースの風格。
立命大・有馬投手とのライバル関係は、これからも関西学生リーグを熱く盛り上げてくれるに違いありません。
剛腕が術を覚えた時、それはもう「無双」の始まりです。
今秋のドラフト会議に向け、宮原廉の名がさらに大きくクローズアップされることは間違いありません!





