「春の全道初制覇」へ王手
第65回春季北海道高校野球大会準決勝 クラーク6―4札幌日大 ( 2026年5月30日 札幌モエレ沼公園 )
高校野球の春季北海道大会は30日、大詰めの準決勝が行われ、第1試合ではクラーク記念国際(クラーク)が札幌日大を6ー4の激闘の末に下し、2年ぶりとなる決勝進出を果たしました。
同点で迎えた最終9回表、2死からの見事な集中打で勝ち越し。
投げては絶対的エースが160球を超える熱投を見せ、悲願の「春の全道初制覇」へ王手をかけました。
■ 9回2死からのドラマ!下位打線の連打で札幌日大を突き放す
試合は終盤まで一歩も譲らない緊迫した攻防が続きましたが、4ー4の同点で迎えた最終9回表、クラーク打線が底力を見せました。
粘る札幌日大から2死一、三塁の好機を作ると、打席には8番の穴田晃生選手(3年)。
プレッシャーのかかる場面で放った打球はレフト前へと抜ける値千金の勝ち越し適時打となり、ついに均衡を破ります。
クラークの攻勢はこれだけにとどまらず、続く9番の広瀬優大選手(3年)もレフト前へ弾き返す連続タイムリー。
下位打線が驚異の勝負強さを発揮して一挙に2点のリードを奪い、試合を決定づけました。
■ エース・佐々木俊介が圧巻の164球完投!「終わったら(疲れが)来ましたね」
この激闘を最後まで守り抜いたのが、マウンドに君臨し続けたエースの佐々木俊介投手(3年)でした。
強力な札幌日大打線を相手に、泥臭く凡打の山を築きながらスコアボードにゼロを刻み続けます。
球数が150球を超えた最終回も気迫の衰えないピッチングを披露し、終わってみれば164球での完投勝利。
頼れる大黒柱は試合後、安堵の表情を浮かべながらマウンド上での心境を振り返りました。
「投げている間は疲労をあまり感じなかったですが、試合が終わったら一気に(疲れが)来ましたね」
心地よい疲労感に浸りつつも、その視線はすでに翌日の大一番を見据えていました。
■ 31日の決勝戦、狙うは悲願の「春・初優勝」
クラークはこれまで、夏の南・北北海道大会や秋の全道大会での優勝・甲子園出場の実績を持ち、北海道の高校野球界をリードする存在です。
しかし不思議なことに、この「春の全道大会」のタイトルだけは未だ手にしたことがありません。
2年前の春、決勝まで進みながらもあと一歩で届かなかった頂点。
クラークナインは明日31日の決勝戦で、士別翔雲と旭川志峯の勝者と激突します。
【編集後記:164球に込められたエースの覚悟と、クラークが見せた“9回の強さ”】
クラーク国際の皆様、決勝進出おめでとうございます!
北の大地を沸かせる、実に見応えのある素晴らしい準決勝でした。
何と言っても、9回2死から勝ち越し、さらに追加点をもぎ取った穴田選手、広瀬選手への繋ぎが見事でした。
高校野球のトーナメントにおいて、9回の2死から得点できるチームというのは、日頃から「次の打者へ繋ぐ」という意識が徹底されている証拠。
この終盤での集中力は、決勝戦、そして夏の北北海道大会に向けてこれ以上ない自信になるはずです。
そして、エース・佐々木俊介投手の164球完投。
球数制限や投手分業制が進む現代の高校野球において、これだけの球数を投げ抜くタフさと、最後まで崩れなかった精神力には驚かされます。
「終わったら疲れが来た」というコメント通り、アドレナリン全開でチームの勝利のために腕を振り続けたのでしょう。
この熱投に応えた打線の援護も含め、チームの一体感が一段と高まったゲームだったと感じます。
クラークといえば、甲子園でもお馴染みの強豪ですが、意外にも「春の全道王座」の経験がないというのは驚きです。
最後の1ピースを埋めるため、連戦となる明日の決勝戦は総力戦になることが予想されます。
佐々木投手の残像が残るマウンドを他の投手陣がどう繋ぐのか、そして打線がどれだけ援護できるか。
北海道の勢力図を占う大注目の決勝戦、虎渓三笑TVでも新王者の誕生を期待して、その戦いぶりを熱く追いかけていきます!






