新主将・浜田竜之祐が涙した「3戦連続完封負け」からの逆襲劇
第97回都市対抗野球大会近畿地区2次予選第4代表決定戦 日本新薬6―2大和高田クラブ
( 2026年6月27日 わかさスタジアム京都 )
アマチュア野球最高峰の舞台を目指す、第97回都市対抗野球大会の近畿地区2次予選。
名門・日本新薬が激戦の第4代表決定戦を快勝で制し、見事に4年ぶり39回目となる都市対抗野球大会(東京ドーム)への本戦出場を決めました。
第1代表決定戦まで進みながらも、そこから泥沼の3試合連続完封負け。
どん底のプレッシャーを跳ね除け、執念で掴み取った東京ドーム切符。
試合後のグラウンドには、今季からチームを率いるベテラン・浜田竜之祐主将(33)の熱い涙がありました。
■ ついに目覚めた新薬打線!29イニングぶりの得点から一挙5点のビッグイニング
「やっと、少し良い報告ができるので良かったです」
試合後、安堵の表情でそう語った浜田キャプテン。
その言葉の通り、ここ数試合の日本新薬は信じられないほどの「生みの苦しみ」を味わっていました。
第1代表決定戦への進出を果たしたものの、そこからまさかの3試合連続零敗(完封負け)。
打線が完全に沈黙し、あと一歩でドームに届かないもどかしい日々が続いていました。
この日も初回に1点を先制される苦しい展開。
しかし、2回裏に新薬ナインの執念が完全に形となります。
実に29イニングぶりとなる待望の得点を挙げて同点に追いつくと、これまで溜まっていた鬱憤を晴らすかのように打線が爆発。
集中打でこの回一挙5点を奪って相手を突き放し、試合の主導権を完全に手中に収めました。
■ 「試合に負ける夢を見て夜中に目が覚めた」新キャプテンを支えた若き力
33歳にして今シーズンから伝統あるチームの主将に就任した浜田選手。
「都市対抗出場」という絶対命題を背負う重圧は、想像を絶するものでした。
「キャプテンになってから、試合に負ける夢を見て夜中に目が覚めることもありました。個人的には凄く成績的にもしんどかったんですけど……」と、その壮絶な舞台裏を明かしました。
しかし、その孤独なキャプテンの救いとなったのが、次世代を担う若い選手たちの成長でした。
「若い子達が頼もしくなってくれて、凄く頼もしいです。若林にしろ、武田にしろ、副キャプテンもしっかり声で引っ張ってくれて、凄く良いチームになった。これまでの出場とは違ったうれしさもあります」
苦しい時に声を張り上げ、背中で引っ張ってくれた頼もしい後輩たちの自立。
それがあったからこそ、日本新薬は4度目の代表決定戦という崖っぷちの状況でも、チームがバラバラにならずに戦い抜くことができたのです。
■ 三塁側スタンドの社内大応援団へ捧ぐ、最高の恩返し
日本新薬の三塁側スタンドには、連日の予選にもかかわらず、多くの社員やファンが駆けつけ、熱い声援を送り続けていました。
「負けが続いてめちゃくちゃ悔しかった。会社の方もこれだけたくさん応援してくださってたので、凄く申し訳なさもありました」と振り返った浜田主将。重圧から解放され、つかの間の歓喜に身を委ねたその涙は、会社とファンへの深い感謝の証でもありました。
近畿地区の激戦を潜り抜け、再び「黒獅子旗」を狙う位置に戻ってきた日本新薬。
苦難を乗り越えて手に入れた最高の結束力を武器に、聖地・東京ドームで新薬旋風を巻き起こす準備は整いました。
【近畿地区2次予選】日本製鉄瀬戸内が息詰まる1点差を死守し3年連続35度目の東京ドームへ!
【編集後記:『28イニング無得点』のトンネルを抜けた新薬の底力。浜田竜之祐の涙がチームを本物に育てる】
日本新薬の皆様、4年ぶりの都市対抗本戦出場、本当におめでとうございます!
最後の最後、第4代表決定戦でのあの2回の猛攻は、画面越しにもナインの「執念」が伝わってくる素晴らしい集中打でした。
スコアラー目線でこの予選の日本新薬を振り返ると、本当に壮絶な戦いだったと言わざるを得ません。
実力がありながら「3試合連続完封負け」という信じられないようなスランプ。
野球というスポーツにおいて、一度狂った打撃の歯車をトーナメントの最中に修復するのは至難の業です。
29イニングぶりに1点が入った瞬間の、ベンチやスタンドの盛り上がりは文字通り爆発するような熱量でした。
あの同点劇から一気に5点を奪うあたり、やはりここ一番でのポテンシャルの高さは近畿屈指です。
そして何より、浜田竜之祐キャプテンの「負ける夢を見て夜中に目が覚めた」というコメントに胸が締め付けられました。
33歳というベテランの域に達し、名門の4番や主軸を張ってきた男が、主将の「重圧」と自らの「不調」にどれほど苦しんできたか。
それでも「若林や武田ら若い世代、副キャプテンが声で引っ張ってくれた」と仲間を称える姿に、真のリーダーの器を見ました。
この生みの苦しみを全員で共有し、乗り越えたチームは、本戦のような一発勝負のタイトなトーナメントで驚異的なタフさを発揮します。
近畿地区の「第4代表」という滑り込みではありますが、その実力は間違いなく全国トップクラス。
大応援団がオレンジ色に染める東京ドームのマウンドとバッターボックスで、苦しんだベテランと躍動する若手がどんな素晴らしいケミストリーを見せてくれるのか。
日本新薬の熱い本戦での戦いを、虎渓三笑TVでもどこよりも深く追いかけていきます!








