春季近畿大会(わかさスタジアム京都)への切符
春季高校野球近兵庫大会 報徳学園7―1高砂 ( 2026年5月4日 ウインク姫路 )
兵庫県の春の王者を決める戦いは、名門・報徳学園が制しました。
決勝戦のマウンドに上がったのは、背番号18の左腕・沢田悠佑投手(3年)。
圧巻の投球で東洋大姫路を相手に1失点完投。
3年ぶり12度目の優勝を飾り、5月23日から開幕する春季近畿大会(わかさスタジアム京都)への切符を手にしました。
■ 「18」が証明したエースの資質。13奪三振の快投
沢田投手にとって、この決勝戦は単なる優勝決定戦以上の意味を持っていました。
昨秋の準々決勝、同じ東洋大姫路を相手に先発するも、3回途中4失点で降板。
チームも敗れ、選抜出場の夢を絶たれた「因縁の相手」との再戦だったのです。
「あの悔しさを晴らしたい」――その一心で腕を振った沢田投手は、キレのある直球と変化球を織り交ぜ、被安打3、13奪三振という完璧に近い内容でリベンジを果たしました。
■ 故障を乗り越えた「厚い投手層」との切磋琢磨
今春は地区大会前に左手人差し指のマメを潰し、調整が遅れるアクシデントもありました。
しかし、焦らず復帰を目指せたのは、チーム内に刺激し合えるライバルたちがいたからです。
- 準々決勝: 江藤達成投手(3年)が完投
- 準決勝: 谷口哲聖投手(2年)が完投
仲間でありライバルでもある投手陣が繋いでくれた決勝のマウンド。
「最後まで自分がいくんだ」という強い気持ちで投げ抜いた沢田投手は、「2回目の完投ができて自信がついた」と胸を張りました。
■ 夏へ向けて。「1番」は誰にも譲らない
優勝という最高の結果を出しても、沢田投手の視線はすでに先を見据えています。
現在の最速139キロ、体重72キロをさらに引き上げ、夏にはエースナンバー「1」を奪い取る覚悟です。
「1番は絶対に獲って、誰にも譲りたくない」
激しい背番号争いが、報徳学園をさらに強く、たくましく進化させていきます。
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【編集後記:報徳の「18番」が語る物語】
背番号18が決勝で完投勝利を挙げる。
これこそが、層の厚い報徳学園の強さを象徴するエピソードではないでしょうか。
沢田投手が語った「1回だけじゃみんなに認めてもらえない」という言葉には、名門の厳しい競争環境と、彼自身の謙虚な向上心が凝縮されています。
秋の屈辱をバネに、指の怪我という試練もトレーニング期間と割り切って乗り越えた精神力。
その結実が、この「13奪三振」という数字に表れています。
江藤投手、谷口投手、そして沢田投手。誰が投げても完投できるレベルの高い右腕・左腕が揃った今の報徳は、近畿大会、そして夏の甲子園予選に向けて大きなアドバンテージを得たと言えます。
夏、マウンドで背番号「1」を背負っているのは誰か。
この激しいライバル物語の続きを、わかさスタジアム、そして明石へと追いかけていきたいと思います!






