5回に守備の乱れから5失点も最終回に逆転
高校野球春季大阪大会決勝 履正社7―6関大北陽 ( 2026年5月10日 大阪シティ信用金庫スタジアム )
高校野球の春季大阪大会は10日、ついに決勝戦を迎えました。
大阪の勢力図を塗り替える熱戦を制したのは履正社。
関大北陽との激闘を7ー6で制し、2016年以来、実に10年ぶり6度目となる優勝を飾りました。
■ 悪夢の5回を乗り越えた「粘りの履正社」
試合は序盤、3ー1と履正社リードで進みますが、5回に暗転します。
守備の乱れが連鎖し、わずか2安打で5失点を喫する苦しい展開。
一時は逆転を許し、重苦しい空気がベンチを包みました。
しかし、ここからが「名門」の真骨頂でした。
5ー6と1点ビハインドで迎えた最終回、ドラマが待っていました。
■ 9回1死からの反撃、ヒーローは背番号14
土壇場の9回裏、1死一塁の場面で打席には6番・一塁の小杉悠人選手(3年)。
放った打球は右翼線へと飛び込む起死回生の同点二塁打!
球場が熱狂に包まれる中、さらに1死満塁とチャンスを広げます。
ここで打席に立ったのは、途中出場の2年生、背番号14の川口壱茶選手。
プレッシャーのかかる場面で放った打球は左翼への犠飛となり、劇的な逆転勝利を収めました。
■ 関大北陽、40年ぶりの快挙まであと一歩
一方、1986年以来40年ぶりの優勝を狙った関大北陽。
一時は逆転に成功し、古豪復活を強く印象づけましたが、5失策という守備の乱れが最後まで響く結果となりました。
あと一歩、あと一人まで追い詰めながらも逃したタイトル。
この悔しさは、夏の選手権大会での雪辱へと繋がることでしょう。
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【編集後記:守備の重みと「10年」の月日】
履正社が10年ぶりに春の大阪を制しました。
かつて岡田龍生監督(現・東洋大姫路)が築き上げた黄金時代から、新たな時代へと着実に歩みを進めていることを証明する優勝だったのではないでしょうか。
一方で、決勝戦という大舞台で両チームに合わせて「守備の乱れ」が目立った点は、夏に向けた大きな課題と言えそうです。
特に5失策を喫した関大北陽。
打撃や継投が機能していただけに、守備一つで流れが変わってしまう高校野球の怖さを改めて痛感しました。
「春の王者」という称号を得た履正社ですが、大阪には秋の王者・大阪桐蔭をはじめとする強豪がひしめいています。
この劇的な勝利を自信に変え、さらに精度を上げた守備を夏に見せてくれるのか。
大阪の夏は、例年以上に熱くなりそうです!






