大阪屈指の右の長距離砲
高校野球の春季大阪大会は5日、5回戦が行われ、ベスト8進出をかけた大商大堺と金光大阪の激突は、4ー6で大商大堺が惜敗。
惜しくも準々決勝進出を逃しました。
高校野球春季大阪大会5回戦 大商大堺4―6金光大阪
( 2026年5月5日 大阪シティ信用金庫スタジアム )
最大5点差の劣勢から驚異的な粘りを見せ、逆転まであと一歩に迫った大商大堺。
しかし、試合後に静純也監督は「収穫のない大会だった」と厳しい言葉でチームの反省を口にしました。
この敗戦の中、ネット裏のNPBスカウト陣が熱い視線を送る一人の「大砲」が、完全復活へ向けた確かな一歩を踏み出しています。
■ 187cm・100kgのメガトン級スラッガー、4番サード解禁
その男とは、プロ注目の長距離砲・石橋淳輝選手(3年)です。
高校通算33本塁打を誇る、大阪屈指の右の長距離打者。
この日は「4番・三塁」として先発出場を果たしました。
実は石橋選手、今年1月に左膝を痛めた影響もあり、今大会の背番号は「3」。
3回戦までは一塁手として出場していましたが、4回戦から本来の本職である三塁の守備を解禁。
この日も巨体を感じさせない動きでサードのポジションに就き、故障からの順調な回復振りをアピールしました。
■ 悔しさに滲むエースの自覚と、スカウトの熱視線
打撃では2度の得点圏のチャンスで快音を響かせることができず、4打数無安打に終わった石橋選手。
試合後は、 「一人一人が役割を果たせないと勝てないということを痛感しました」 と、自身のバットで勝利を導けなかった悔しさを静かに語りました。
結果こそノーヒットに終わったものの、その圧倒的な体躯とスイングの鋭さは一級品。
バックネット裏には巨人やオリックスなどNPB8球団のスカウトが集結しており、その注目度の高さは大阪でもトップクラスであることを証明しています。
■ 運命の夏へ。高卒プロか、大学進学か
気になる今後の進路について、石橋選手は、 「今後の結果次第ですが、大学進学も考えていますし、高卒プロを目指すことも頭に入れています」 と言及。夏の選手権大阪大会でのパフォーマンス次第で、その未来は大きく開けることになりそうです。
【春季大阪大会】履正社が劇的逆転サヨナラ!関大北陽を下し10年ぶり6度目の頂点へ
【編集後記:100キロのサードが放つロマンと、夏の逆襲への期待】
5点差を追い上げてあと一歩まで追い詰めたものの、静監督の口から出た「収穫のない大会だった」という極めて厳しい総括。
これこそが、大商大堺というチームが本気で大阪の頂点、そして甲子園を狙っているからこその、愛の鞭だと感じます。
そんな中で、個人的にロマンを禁じ得ないのが石橋淳輝選手です。
1メートル87、100キロという体格でサードを守り、通算33発。
一昔前の高校野球ならファーストやDHに専念させるケースも多かったですが、今の時代にこのサイズで動ける三塁手というのは、プロのスカウトにとっても魅力以外の何物でもありません。
左膝の故障明けということもあり、今大会は試運転の意味合いも強かったはず。
本人はノーヒットに終わり「役割を果たせなかった」と猛省していますが、この春にサードの守備ラインに立てたこと自体が、夏に向けた最大の布石です。
高卒プロか、それとも大学進学か。
その答えを決定づける運命の夏、大阪の激戦区でこの怪物がどんな放物線を描くのか。
虎渓三笑TVでも、彼の進路も含めて徹底的に追いかけていきたいと思います!
◇石橋 淳輝(いしばし・あつき)
2009年(平21)2月28日生まれ、大阪府阪南市出身の17歳。
小1から尾崎ベースボールクラブで野球を始めて投手や内野手を務める。
鳥取中では和歌山ボーイズに所属。
大商大堺では1年秋に背番号13でベンチ入りし、2年春から背番号3。
50メートル走7秒3、遠投110メートル。
1メートル87、100キロ。右投げ右打ち。






