不振の里山楓馬が執念。馬淵監督は40度目の聖地へ
第108回全国高校野球選手権高知大会決勝 明徳義塾3―0高知中央 ( 2026年7月25日 春野 )
夏の甲子園出場をかけた高知大会は、激闘の末に最高潮のクライマックスを迎えました。
昨夏の決勝と同カードとなった因縁の対決は、名門・明徳義塾が高知中央を3ー0で下してリベンジを完遂。
2年ぶり24度目となる夏の甲子園切符をその手で手繰り寄せました。
■ 3試合無安打からの大覚醒!4番・里山楓馬が意地の「全3打点」でチームを牽引
ライバルへの雪辱を誓う大一番で、チームを勝利へ導く最高のヒーローとなったのは、明徳義塾の4番を任されている里山楓馬(ふうま)選手(3年)でした。
実は里山選手、準決勝までの3試合で8打数無安打と重いトンネルの中にいました。
しかし、勝負の決勝戦でそのバットが土壇場で火を噴きます。
1回表、1死三塁の絶好機で右犠飛を放ち待望の先制点をもたらすと、3回1死満塁の場面でもきっちりと中犠飛を打ち上げて追加点を奪取。
さらに2点リードで迎えた8回1死三塁では、通算17打席目にして待望の今大会初安打となる右前適時打を放ち、試合を決定づける3点目を叩き出しました。
チームが挙げた全3打点を一人で叩き出す大活躍で、最後に4番としての完璧な仕事を完遂。
試合後には安堵と喜びに満ちた表情で勝負の瞬間を振り返りました。
「当たってなかったのでチームに貢献できてよかった。みんながつないでくれたおかげ。
(初回は)1点が欲しかったので食らいついた」
言葉通り、1球に食らいつく執念の打撃が、明徳義塾に最高の勝利をもたらしました。
■ 馬淵史郎監督が春夏通算40度目の甲子園へ!「例年より小粒だが楽しみ」と不敵な笑み
この勝利により、チームを率いる名将・馬淵史郎監督は、甲子園出場回数が春夏合わせて節目の40度目に到達。
高校野球史にその名を刻む名将は、試合後のインタビューで明徳らしいニヤリとした不敵な笑みを浮かべました。
「例年より小粒なチーム。(甲子園で)どこまでやれるのか楽しみ」
絶対的な大砲や150キロ越えの超大型投手が君臨する世代ではないからこそ、きっちりとランナーを進め、犠飛や単打で1点を守り切る「明徳のお家芸」が凝縮された今チーム。
本戦の全国舞台でどのような戦略(ピッチングデザイン&走塁戦術)を仕掛けてくるのか、名将の手腕に早くも注目が集まります。
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【編集後記:『4番捕手・里山』の犠飛2本が示す明徳の勝ちパターンと、馬淵野球の真骨頂】
明徳義塾の皆様、2年ぶりとなる夏の甲子園出場、本当におめでとうございます!
昨夏、高知中央に敗れた悔しさをそのまま決勝の舞台でやり返してみせる勝負強さは、さすが四国の絶対王者というほかありません。
スコアラー目線でこの決勝戦を紐解くと、里山楓馬選手が挙げた全3打点(右犠飛、中犠飛、右前適時打)の内容が、非常に深い意味を持っています。
今大会不振にあえいでいた4番打者に対し、強打や一発を求めるのではなく、「最低でも外野フライを打つ」「右方向へ落とす」という極めて確率の高いチーム打撃を徹底させている点です。
初回と3回の満塁・三塁の場面で、力んで内野ゴロに倒れることなく、確実に最低限の仕事(犠飛)でスコアボードに数字を刻めたことが、相手投手陣へのジャブとなり、終始優位にゲームをコントロールする伏線となりました。
馬淵監督が「小粒」と評するチームだからこそ、こうして無四死球の丁寧な守りと、ランナー三塁からの1点を泥臭くも確実に拾っていく「スコアリングの精度」が極限まで研ぎ澄まされています。
前日の大阪桐蔭や智弁学園、山梨学院といった全国の超本命校が次々と地方予選で姿を消す中、この「勝つためのロジック」を完璧に体現できる明徳義塾のようなチームは、一発勝負の甲子園において間違いなく最も不気味で恐ろしい存在になります。
春夏通算40度目の甲子園へ挑む馬淵監督と、トンネルを抜けた頼れる4番・里山選手率いる明徳義塾の夏の進撃を、虎渓三笑TVでもどこよりも深く追いかけていきます!





