今春から伝統の背番号「1」
高校野球春季京都大会準決勝 龍谷大平安5―4京都外大西 ( 2026年5月9日 わかさスタジアム京都 )
名門・龍谷大平安が京都外大西を5ー4の僅差で下し、決勝進出を果たしました。
これにより、チームは2017年以来9年ぶりとなる春季近畿大会への出場を決めました。
この激戦の舞台で、今春から伝統の背番号「1」を背負う長身右腕・川島謙心選手(3年)が、視察に訪れたスカウト陣の目を釘付けにする快投を披露。
一気にドラフト戦線へと名乗りを上げました。
■ 救援で自己最速タイの148キロ!4回無失点の圧倒的マウンド
5ー1とリードした5回から2番手として救援マウンドに上がった川島選手。緊迫した場面にも動じず、1メートル85の長身から投げ下ろす直球は、NPBスカウトのスピードガンで自己最速タイの148キロを計測しました。
変化球の精度に課題を残したものの、力強いストレートを軸に4回を被安打2、4奪三振、無失点に抑え込む力投。
相手の追撃を断ち切り、チームを勝利へと導きました。 試合後、新エースは頼もしい言葉を残しています。
「平安の背番号1に重みは感じますし、見られる立場なので自分が結果を残さないといけない。
“夏に150キロ計測”を目標にしてきた中で、春の時点で(当初の想定を)上回ることができています」
■ 「二刀流」から投手専念へ。名将も驚く驚異の覚醒
昨秋の時点では背番号16。
当時は投手と遊撃手を兼任しており、自己最速は142キロにとどまっていました。
転機となったのは、昨秋の近畿大会終了後。
「どちらか一つに集中したい」と自ら投手への専念を決断しました。
ここからの成長曲線が破格でした。
この冬を経て潜在能力が一気に開花し、今春だけで球速を6キロも更新。
この急成長に、現役時代はサウスポーとして甲子園を沸かせ、1997年にドラフト1位でオリックスに入団した川口知哉監督も驚きを隠せません。
「体重移動など『これ!』というものが見つかったのだと思う。
考え方も含めて秋から見れば別人」
■ NPB6球団が視察、早くも飛び出した「プロ志望」
この噂を聞きつけ、ネット裏にはNPB6球団のスカウトが集結。
2人態勢で熱視線を送ったDeNAの藤田和男スカウトは、「伸びしろを感じる投手。
身体能力も高そうだし、夏にかけて鍛えればかなり楽しみ」と、その将来性を高く評価しました。
鳴り物入りで春の主役に躍り出た川島選手は、自身の将来について問われると「プロ志望です」ときっぱり明言。
今秋のプロ志望届提出を見据え、さらなるスケールアップを誓いました。
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【編集後記:名門の「1番」を背負う覚醒の秋から春へ】
龍谷大平安の背番号1。
そのユニフォームの重みは、高校野球ファンなら誰もが知るところです。
昨秋まで近畿大会のベンチ裏で16番を背負い、ショートとマウンドを行き来していた少年が、わずか数ヶ月で148キロを投げる大器へと変貌を遂げました。
個人的にしびれたのは、川口知哉監督の「秋から見れば別人」という言葉です。
ドラフト1位の重圧も、甲子園の歓喜も知る指揮官がここまで評価するのですから、川島選手が見つけた「体重移動の感覚」は本物なのでしょう。
兼任を辞め、退路を断ってマウンドに専念した精神的な成熟度も、球速アップに繋がっているはずです。
春の段階でこれだけの投球ができるとなれば、本人が目標に掲げる「夏に150キロ」は通過点に過ぎないかもしれません。
京都には他にも宿敵たちがひしめいていますが、近畿大会、そして夏の頂点へ向けて、この新エースの右腕がどこまで進化を遂げるのか。
今秋のドラフト会議まで、虎渓三笑TVでも最注目株として追い続けていきます!
◇川島 謙心(かわしま・けんしん)2008年5月20日生まれ、滋賀県大津市出身の17歳。
小1から坂本スポーツ少年団野球部で野球を始め、投手などを務める。
日吉中では京都ブラックスヤングに所属。
龍谷大平安では2年秋から背番号16でベンチ入りし、3年春に背番号1。
50メートル走6秒2。1メートル85、76キロ。右投げ右打ち。






