年々増していく「猛暑」
日本高野連は17日、今夏開催される第108回全国高校野球選手権大会において、暑さ対策の「2部制」運用を昨夏から大幅に変更することを承認しました。
選手、審判、そして観客を守るための新たなタイムスケジュールが動き出します。
■ 狙いは「最も過酷な時間帯」の回避
昨夏は「午前2・午後2」の振り分けでしたが、今夏は**「午前1・午後3」**という新たな形が採用されます。
- 午前: 8時開始の1試合のみ実施。終了後、観客を総入れ替え。
- 午後: 午後1時30分から3試合を連続して実施。
この変更の背景には、過去3年のデータがあります。
熱中症の発症件数は「第2試合」が最も多く、**「試合中に気温がぐんぐん上昇していく時間帯にプレーする負担」**を重く見た結果です。
午後1時30分開始とすることで、ピークの時間帯からの「下がり目」に試合を合わせる狙いがあります。
■ 「継続試合」の基準も明確化
第1試合が長引いた際の影響を最小限にするため、運用ルールも厳格化される見込みです。
- 11時の壁: 第1試合が午前11時を超えた場合は、原則として**「継続試合」**とする方針。
- 拡大: 2部制の実施期間も、昨夏の6日間から10日間へと大幅に拡大されます。
■ 第108回大会・2部制スケジュール案
| 実施日 | 試合構成 |
| 第3〜8日 | 1日4試合(午前1試合 / 午後3試合) |
| 第9〜10日 | 午後のみの3試合を予定 |
【編集後記:甲子園の景色を変えてでも、守るべきもの】
「午前中に2試合やって、夕方から2試合の方が涼しいのでは?」という声も聞こえてきそうですが、高野連が示した「気温が上がっていくプロセスの方が危険」という視点は、現場の声を反映した極めて現実的な判断と言えます。
第1試合を11時で打ち切る「継続試合」の導入も、これまでの高校野球の常識からすれば大きな変化です。
しかし、無理な進行で誰かが倒れてしまっては、甲子園の輝きは失われてしまいます。
伝統を守ることと、時代に合わせてアップデートすること。
その難しいバランスの中で、今夏の甲子園は「新しい形」を模索し続けます。
私たちファンも、この変化を前向きに捉え、最高のコンディションで戦う球児たちを応援したいですね。





