神宮に怪物現る
東都大学野球春季リーグ戦第2週第2日 立正大 6―3 国学院大 ( 2026年4月15日 神宮 )
東都大学野球の舞台で、歴史が動きました。
立正大のルーキー、高田庵冬(たかだ・あんと)選手(1年=仙台育英)が、国学院大戦で1試合2本塁打の大暴れ。
入学直後の春季リーグ5試合目にして、早くも今季4本目のアーチを架けました。
■ 31年ぶりの快挙!今岡誠氏、佐々木泰選手に並ぶ
1年生の春に4本塁打を記録したのは、1950年以降の長い東都の歴史でもわずか2人しかいません。
- 今岡誠(東洋大―阪神など): 1993年
- 佐々木泰(青学大―広島): 2021年 この伝説的なビッグネームに、高田選手がわずか5試合で肩を並べました。まさに「歴史的」なスタートダッシュです。
■ 異次元の打撃理論「高めにスピンをかける」
高校通算32本塁打の実績を提げて神宮に乗り込んできた高田選手。
その打撃は、1年生とは思えないほど洗練されています。
- 3回: バックスクリーン右へ特大の先制ソロ。「ストレートが来ると確信していた」と語る読みの鋭さが光りました。
- 9回: 外角高めを右越え2ラン。「上から叩いてスピンをかけることを意識している」と、高度な技術で逆方向へも放り込みました。
■ 敵将も絶賛「また一人、魅力的な選手が出てきた」
あえて6番で自由に打たせている立正大・金剛監督が「初球から思い切り振れるのが魅力」と語れば、敵将である国学院大・鳥山監督も「素晴らしいバッター。東都に魅力的な選手が出てきた」と、スター候補の出現を歓迎。
リーグ全体のレベルを底上げする存在として、全方位から注目を集めています。
【編集後記:令和の『今岡』になれるか。神宮の空気が変わる瞬間】
「戦国東都」と呼ばれるほどレベルの高いこのリーグで、1年生がこれほど圧倒的なパワーを見せつけるのは、まさに異常事態です。
特筆すべきは、あの今岡誠氏の記録に並んだという点。
今岡氏といえば、タイガースファンにとっては「勝負強さの塊」のような存在。
高田選手の「三振を恐れぬフルスイング」と、それでいて「高めをどう叩くか」という冷静な自己分析を見ていると、単なるパワーヒッターではない、底知れぬインテリジェンスを感じます。
10回の満塁での三振を「単打を狙ったんですけど」と苦笑いする初々しさもありつつ、バットを持てば神宮の空気を一変させる。
秋のドラフト戦線を数年先まで賑わせるであろう「大器」の目撃者に、私たちは今、なっているのかもしれません!





