杉本真滉が公式戦復帰&プロ志望を表明
第108回全国高校野球選手権奈良大会2回戦 智弁学園15―1香芝
( 2026年7月16日 さとやくスタジアム )
夏の甲子園出場をかけた奈良大会。
今春の選抜高校野球大会で準優勝に輝いた強豪・智弁学園が16日、待望の夏初戦(2回戦)に臨みました。
香芝高校を相手に打線が15安打15得点と大爆発し、15ー1の5回コールド勝ち。王者の貫禄を見せつける圧巻のロケットスタートを飾りました。
この試合の最大の注目は、今秋のドラフト候補に挙がる最速149キロ左腕・杉本真滉(まひろ)投手(3年)の公式戦復帰マウンドでした。
■ センバツ決勝以来、110日ぶりの公式戦マウンド。2回無失点で復帰を飾る
今春の奈良県大会ではメンバー外となっていたため、公式戦の登板は3月末のセンバツ決勝戦以来、実に約110日ぶり。
先発マウンドに上がった杉本投手は、初回こそ「久しぶりの公式戦で硬さがあった」と語る通り、2つの与四死球を出すなど制球に苦しむ立ち上がりとなります。
しかし、ここから崩れないのが全国準優勝を経験した大黒柱の修正力でした。
得意球であるキレ味抜群のスライダーを多投してカウントを整えると、徐々に本来のテンポを取り戻し、2イニングを投げて被安打わずか1、4奪三振、無失点の好投。
自らの左腕でチームに最高の流れを呼び込みました。
試合後、杉本投手は自身の投球を厳しく振り返りました。
「思うような投球ができなかったことは反省。個人的には最低な内容だった。それでも、これまでなら直球に頼っていたところを(変化球を増やして)修正できたのは成長なのかなと思います」
現状に満足せず、常に高い基準を自分に課す姿勢に、エースとしての強い覚悟が滲んでいました。
■ 阪神が3人態勢で視察!試合後には「プロ志望届」の提出を明言
この夏初戦のマウンドには、早くもNPB(日本プロ野球)3球団のスカウト陣が集結。
なかでも、地元・関西に本拠地を置く阪神タイガースは3人態勢を敷くなど、その注目の高さがうかがえました。
そんな熱視線を浴びる中、杉本投手は試合後に力強く未来のビジョンを明かしました。
「プロの道に進みたいです」
今秋のドラフト会議に向け、「プロ志望届」を提出することを公式に明言。
世代屈指のサウスポーが、夏の甲子園切符、そしてその先にある夢の舞台へと本格的にギアシフトを入れました。
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【編集後記:『最低な内容』と言い切る杉本真滉の視座の高さ。智弁学園が誇る149キロ左腕の『修正力』】
智弁学園の皆様、まずは夏の初戦、15得点でのコールド大勝発進誠におめでとうございます!
そして、対戦相手となった香芝高校の皆様も、王者に対して最後まで立ち向かった素晴らしい全力プレーでした。
さて、スコアラー目線でこの日の杉本真滉投手のマウンドをプロファイリングすると、彼が自己評価で「最低な内容」と極めて厳しい言葉を口にした部分に、ドラフト候補としての『本物の器』を感じます。
久しぶりの公式戦、しかも絶対に負けられない夏の初戦というシチュエーション。
立ち上がりに制球を乱すのは、どれほど経験のある投手でも十分に起こり得ることです。
本当に素晴らしいのは、そこでパニックにならず、球速(最速149キロのストレート)に頼るのをやめて、スライダーを軸にした『引き算のピッチング』に頭を切り替えられた点です。
力でねじ伏せるだけでなく、打者の反応を見ながら「今できる最善の配球」にアジャストできたことこそ、春のセンバツ決勝という極限の舞台を潜り抜けてきた男の確かな血肉(進化)と言えます。
視察したスカウト陣、特に3人態勢で送り込んできた阪神の評価シートには、この「悪条件をマウンド上で解決できる能力」が非常に高く書き込まれたはずです。
春にあと一歩届かなかった「全国制覇」の忘れ物を取りに行くため、そしてプロの世界へその剛腕を轟かせるため。
智弁学園の、そして杉本投手の熱い夏の進撃を、虎渓三笑TVでもどこよりも深く追いかけていきます!






