元横浜・佐伯貴弘氏の記録を34年ぶりに更新
関西六大学野球秋季リーグ第4節1回戦 大商大4―0大院大 ( 2026年9月27日 ほっともっとフィールド神戸 )
関西六大学野球秋季リーグ戦は1回戦が行われ、大阪商業大が大阪学院大を7回降雨コールド(4―0)で下し、見事な先勝を収めました。
この歴史的な一戦で、大学野球史にその名を永遠に刻む金字塔が打ち立てられました。
今秋のドラフト上位候補で「3番・右翼」として先発出場した春山陽登外野手(4年・敦賀気比)が、初回に通算13本目となるソロアーチを放ち、リーグ通算最多本塁打記録を34年ぶりに更新しました。
■ 34年ぶりの新記録樹立!右翼席へ突き刺さる圧巻の弾丸ライナー
初回2死無走者の場面で打席に入った春山選手。
相手投手の投球を力強く振り抜くと、白球は鋭い弾丸ライナーとなって右翼スタンドへと一直線に突き刺さりました。2試合連続となる今秋第3号。
1992年秋に同校の偉大な大先輩である佐伯貴弘氏(元横浜、中日)が打ち立てた「12本」という不滅の記録を、34年ぶりに塗り替える通算13本目のメモリアル本塁打となりました。
春山陽登選手 「ホームラン打者でもなかったし、1本ぐらい打ってみたいなと思っていた僕が…」
試合後、驚きと感慨深さが交錯する表情で偉業達成の瞬間を振り返りました。
■ 「渡部聖弥(現西武)の打撃を見て野球を辞めようと思った」― 腐りかけた時期を乗り越えて開花した大砲
名門・敦賀気比高で主将として3年春夏に甲子園出場を果たした実力者の春山選手ですが、大商大入学後は巨大な壁にぶつかりました。
2学年上のスラッガー・渡部聖弥選手(現・埼玉西武ライオンズ)の圧倒的な打撃練習を目の当たりにし、「野球辞めようかな…」と絶望を味わうほどの衝撃を受け、2年春までは控えに甘んじる日々が続きました。
しかし、「腐れるような環境でもなかった」と厳しい練習に愚直に食らいつき、フィジカルとスイングスピードを徹底的に強化。
出番を掴んだ2年秋の一戦で初アーチを含む連盟史上初の「1試合3本塁打」を放つと、そこから覚醒の快進撃が始まりました。
■ 阪神などNPB3球団スカウトが視察!「富山監督を一番にする男に」
かつては3学年上の上田大河投手(現・埼玉西武ライオンズ)や高太一投手(現・広島東洋カープ)らの活躍を「指をくわえて見ていただけ」だった春山選手。
今やドラフトの目玉として、この日も阪神タイガースを含むNPB3球団のスカウト陣が熱視線を送る中で結果を出し続けています。
谷佳知氏(元オリックス)や佐伯貴弘氏といったレジェンドOBたちの記録を超え、見据えるのはチームの勝利と恩師への恩返しです。
春山陽登選手 「自分が記録で一番になるだけでなく、監督さんを一番にできる男になりたい」
歴史に新たな1ページを刻んだ大商大の主砲が、最高の勢いを持って運命のドラフト会議へと突き進みます。
【関西六大学野球】大商大のドラフト候補・春山陽登がOB佐伯貴弘氏の12本塁打記録に並ぶ大記録!
【編集後記:『挫折が生んだスイングパスの進化×逆境を力に変えるメンタリティ』。春山陽登が示したドラフト上位指名への説得力】
大阪商業大の皆様、そして春山陽登選手、34年ぶりのリーグ新記録となる通算13本塁打達成、誠におめでとうございます!
スコアラー目線で今回の春山選手のアナライズを行うと、「逆境から自身の打撃メカニクスを再構築した修正能力」と、「甘い球を一球で仕留め切るバットスイングの再現性の高さ」がプロスカウト陣の評価を決定づけています。
2年春までの挫折を糧に、渡部聖弥選手らの圧倒的な打撃を研究し尽くして取り入れた「下半身主導のステップと力強い軸回転」は、木製バットでの飛距離を爆発的に伸ばしました。
今回の右翼席への弾丸ライナーは、ポイントを引きつけても負けない押し込みの強さがあったからこそ生まれた一発です。
「一番になる」という強い強い覚悟と、大商大の伝統を背負う精神的な成熟度は、NPBの過酷なレギュラー争いを勝ち抜く上で最大の武器となります。
歴代最高のスラッガーとして名を刻んだ春山選手が、この秋どこまで記録を伸ばし、プロの舞台へと羽ばたいていくのか。
虎渓三笑TVでもその軌跡を全力で追い続けていきます!
◇春山 陽登(はるやま・あきと)2004年(平16)12月10日生まれ、奈良県大和高田市出身の21歳。
小1から高田イーグルスで野球を始めて外野手。
中学では五條リトルシニアに所属。敦賀気比(福井)では2年秋から背番号7でベンチ入り。
大商大では2年秋に連盟史上初の1試合3本塁打を記録し、今春までにベストナイン3度。
50メートル走6秒3、遠投100メートル。1メートル78、90キロ。右投げ右打ち。





