甲子園切符!背番号10のドラフト候補・末吉、新垣、久高と盤石の投手層で頂点へ
夏の甲子園出場一番乗りを決める沖縄大会は20日、コザしんきんスタジアムで決勝戦が行われました。
大会連覇を狙う絶対王者・沖縄尚学が、新興勢力として躍進するエナジックスポーツとの大激戦を4ー3で制し、2年連続12度目となる夏の甲子園出場を掴み取りました!
昨夏の甲子園で見事に「全国制覇」を成し遂げた深紅の大優勝旗ホルダーが、進化した最強の布陣で再び聖地の舞台へと帰ってきます。
■ 粘るエナジックを撃破!ミスを見逃さない試合運びと秋江の勝ち越し打
試合は決勝戦にふさわしい、一瞬の隙も許されない緊迫した展開となりました。
沖縄尚学は2回表にエナジックスポーツに先制を許す苦しい立ち上がりとなりますが、直後の2回裏、王者のプライドを見せて相手の失策(エラー)の隙を逃さずすぐさま同点に追いつきます。
その後も一進一退の攻防が続く中、勝負の均衡を破ったのは6回裏でした。
2死から粘り強くチャンスを作ると、8番に座る秋江駿斗選手(3年)が放った打球は、レフト線を鮮やかに破る勝ち越しのタイムリーツーベースヒット!この終盤での執念の一打が決勝点となり、エナジックの猛追を振り切りました。
■ 背番号10のドラフト候補・末吉良丞が「6番・DH」で躍動!厚みを増した強固な投手陣
今夏の沖縄尚学を象徴するのが、どこからでも失点を防げる圧倒的な「投手層の厚み」です。
今秋のドラフト候補として大きな注目を集める最速140キロ超の左腕・末吉良丞(りょうすけ)投手(3年)は、4月頃から発症していた左肘のコンディション不良の影響を考慮され、今大会は背番号10を背負ってプレー。
決勝の舞台では「6番・DH」としてスタメン出場し、2回に鋭い二塁打を放って打撃で貢献したほか、ピンチでは伝令としてマウンドへ走り仲間を鼓舞するなど、精神的支柱としてもチームを支えました。
末吉投手は前日の準決勝で先発として復帰登板を果たし、6回無失点と圧巻の数字を残しており、本戦に向けて万全の状態をアピールしています。
さらに、昨夏の甲子園優勝メンバーであり、今夏は背番号1を背負う大黒柱の新垣有絃(ゆづる)投手(3年)に加え、この夏に一気に台頭してきた左腕の久高大瑚(くだか・だいご)投手(3年)が決勝の先発マウンドを任されるなど、誰が投げても高いクオリティを維持できる強固なピッチングスタッフへと進化を遂げました。
春先までは投手陣に頼りがちだった野手陣も、試合を追うごとに力強さと勝負強さを身につけ、投打が見事に噛み合った状態で沖縄の頂点へと登り詰めました。
【センバツ】夏王者・沖縄尚学、開幕戦で散る。帝京の逆襲と「DH制」初陣の明暗
【編集後記:『末吉のDH起用と久高の台頭』が示す、沖縄尚学の圧倒的なピッチングデザインの完成度】
沖縄尚学の皆様、激戦の沖縄大会を制しての2年連続の甲子園出場、誠におめでとうございます!
昨夏の日本一という果てしない重圧の中、追われる立場でありながらしっかりと勝ち切るあたりは、さすが名門のメンタリティと言うほかありません。
スコアラー目線でこの決勝戦、そして今夏の沖縄尚学の戦い方をアナライズすると、比嘉公也監督の「極めて冷静で贅沢な投手マネジメント」が勝利の手綱を引き寄せたと言えます。
普通、ドラフト候補のサウスポーである末吉投手が左肘の不安を抱えているとなれば、チーム全体のディフェンス力が大きく低下してパニックに陥るケースがほとんどです。
しかし沖縄尚学には、昨夏の大舞台を経験している背番号1の新垣有絃投手がドッシリと構えており、さらにこの夏は左腕の久高大瑚投手が一本立ちして決勝の先発を任せるまでに成長した。
この「計算できるコマの多さ」があったからこそ、末吉投手をDHとして打撃とメンタル(伝令)に専念させ、準決勝のような勝負どころでスクランブル発進させるという、非常にタイトで的確なピッチングデザインが可能になりました。
6回に決勝の二塁打を放った8番の秋江選手を含め、下位打線まで「自分の役割」を完璧に理解してコンタクトできている点も、スコアリング上非常に高い評価ができます。
エースに依存せず、全員野球で「1点をもぎ取り、1点を守り抜く」横綱相撲ができています。
聖地・甲子園では、全国の強豪から「打倒・前年王者」としてマークされる厳しい戦いが待っていますが、この新垣・末吉・久高の三本の矢を中心とした守りの野球、そして一戦ごとにタフになった野手陣がいれば、2年連続の全国制覇・深紅の大優勝旗の連覇も決して夢ではありません。
アマチュア野球界最注目となる王者の甲子園でのファーストステップを、虎渓三笑TVでもどこよりも熱く、深く追いかけていきます!






