5季ぶり41度目の神宮王座
東京六大学野球春季リーグ戦 慶大3―0早大 ( 2026年6月1日 神宮 )
神宮球場で伝統の「早慶戦」3回戦が行われ、慶應義塾大学(慶大)が3ー0で早稲田大学(早大)を破りました。
これで慶大は対戦成績を2勝1敗として最後の勝ち点を獲得。
全5校から勝ち点を奪う「完全優勝」を成し遂げ、2023年秋以来、5季ぶり41度目の神宮王座に返り咲きました。
■ ドラフト上位候補・渡辺和大が驚異の「3連投」!8回11K無失点で最多勝&最優秀防御率
この歴史的な大一番でマウンドの主役に君臨したのは、今秋のドラフト上位候補に挙がる絶対的エース、渡辺和大(かずひろ)投手(4年)でした。
初戦で先発、前日の2回戦ではリリーフとしてマウンドに上がっていた最速151キロ左腕は、この日も「3連投」となる先発マウンドへ。
連投の疲労を一切感じさせない圧巻のピッチングを披露します。
早大の強力打線を相手に、キレ味鋭い直球と変化球をコーナーに散らし、8回をわずか5安打に抑え込む快投。
さらに毎回の11三振を奪う奪三振ショーを見せつけ、スコアボードにゼロを刻み続けました。
渡辺投手はこの勝利で今季リーグ戦最多となる7勝目(2敗)をマーク。
最多勝とともに最優秀防御率のタイトルも手中に収め、大黒柱として最高の勲章を手にしました。
■ 宿敵の息の根を止める貴重な一発、横地・小原のしぶといバッティング
渡辺投手の熱投に応えたい打線は2回表、2死満塁から8番の横地選手(4年)が驚異の選球眼で押し出しフォアボールを選び、待望の先制点をもぎ取ります。
1点リードのまま迎えた6回表には、3番の小原選手(4年)がライトスタンドへ突き刺さる貴重なソロホームランを放ち、2ー0とリードを拡大。
なおも好機で再び8番の横地選手がセンターへきっちりと犠牲フライを放ち、重戦車・早大を突き放す3点目を挙げ、試合の主導権を完全に掌握しました。
■ 天覧試合の興奮から一夜――慶大が意地で掴んだ賜杯
前日(5月31日)の2回戦は、天皇陛下と長女愛子さまが観戦される、32年ぶりという歴史的な「天覧試合」でした。
その劇的な一戦で早大が逆転サヨナラ勝ちを収め、1勝1敗のタイに持ち込まれるという非常にプレッシャーのかかるシチュエーション。
しかし、伝統の重みを知る陸の王者・慶大ナインの心は折れませんでした。
最終戦で投打が完璧に噛み合い、見事なリベンジとともに、これ以上ない「完全優勝」という形で春の神宮を締めくくりました。
【東京六大学野球】32年ぶり歴史的「天覧試合」で早稲田大が劇的逆転サヨナラ勝ち!
【編集後記:3連投で11K、渡辺和大のスタミナと、これぞ『早慶戦』という至高のドラマ】
慶應義塾大学の皆様、5季ぶりのリーグ優勝、そして全校から勝ち点を挙げる完全優勝、本当におめでとうございます!
今回の早慶戦は、初戦から決勝戦さながらの緊張感が漂っていましたが、最終戦の渡辺和大投手のピッチングにはただただ鳥肌が立ちました。
初戦先発、2戦目救援、そして3戦目に再び先発という、現代の大学野球では過酷極まる「3連投」のマウンド。
それでありながら、早大打線から11個もの三振を奪って8回無失点に抑え込むのですから、そのタフネスとエースとしての精神力は、ネット裏のNPBスカウト陣の評価を「上位指名確定」へと完全に決定づけたはずです。
最多勝と最優秀防御率の2冠は、まさに彼が神宮のマウンドを支配した証拠と言えます。
前日の32年ぶり天覧試合での早大・サヨナラ勝ちという、完全に早稲田に傾きかけた凄まじい流れを、翌日のゲームでピシャリとシャットアウトしてみせる慶大の底力。
これこそが伝統の早慶戦の醍醐味であり、リーグ戦の厳しさを物語っています。
小原選手の意地の一発、下位打線ながら押し出しと犠飛で2打点を挙げた横地選手の仕事人ぶりなど、4年生の「ここで勝つんだ」という執念が随所に光ったナイスゲームでした。
これで東京六大学の代表として、慶大は全日本大学野球選手権へと駒を進めます。
全国の猛者たちが集う舞台で、この日本一タフな左腕・渡辺投手を擁する陸の王者がどんな戦いを見せてくれるのか。
神宮の興奮をそのままに、虎渓三笑TVでも大学野球の頂点を決める戦いを全力で追いかけていきます!





