【JABA九州大会】NTT西日本が7回コールドで望み繋ぐ!2年目左腕・茨木篤哉が6回9K無失点

今秋のドラフト戦線でも注目を集める2年目サウスポー

JABA九州大会予選リーグ NTT西日本10―0エナジック ( 2026年5月8日 北九州市民球場 )

社会人野球のJABA大会予選リーグ。初戦で痛烈な逆転負けを喫し、後がないNTT西日本が、投打の完璧な噛み合いを見せて7回コールド勝ちを収めました。

この絶対に負けられない一戦で圧倒的な存在感を示したのが、今秋のドラフト戦線でも注目を集める2年目サウスポー・茨木篤哉(あつや)投手(23)です。

強力なエナジック打線を相手に、6回3安打9奪三振、無失点という圧巻のマウンドを披露し、決勝トーナメント進出への望みを力強く繋ぎ止めました。

■ ギアチェンジの2回表!無死三塁から「3者連続空振り三振」の離れ業

「2回のピンチで三振を取れたのが良かったです。1点でも取られたら展開的に(試合の)展開が分からなかったので、1点もやらない気持ちでした」

そう茨木投手が振り返った通り、試合の命運を分ける最大のハイライトは、3点リードで迎えた2回表に訪れました。

先頭打者にライトオーバーの三塁打を浴び、いきなり無死三塁という絶体絶命のピンチを背負います。

前日に5得点を挙げて勢いに乗るエナジック打線に対し、ここで23歳の左腕が驚異のギアチェンジを見せました。

まず最初の打者を自慢のスライダーで空振り三振に仕留めると、四球を一つ挟んだ後、続く打者を今度はキレ味鋭いカットボールで連続の空振り三振。

最後は外角低めの絶妙なコースへスライダーを投げ込み、圧巻の3者連続空振り三振で最大の危機を1点もやらずに切り抜けました。

5回にも1死一、三塁という一打同点のピンチを背負いましたが、ここも冷静沈着なしのぎを見せ、本塁を踏ませませんでした。

■ 「本調子ではない」中で掴んだ6回86球、相棒・小泉捕手への感謝

この日は決して自身のベストコンディションではなかったと茨木投手は語ります。

「本調子ではなかったですが、その中でも工夫して抑えることができた。変化球が良かったんですが、(捕手の)小泉さんがうまく配球してくださり、投げ切ることができました」

新人だった昨季は徹底的なウェイトトレーニングや体づくりに没頭。

その地道な努力が実を結び、今季はストレートの球威とベース盤での精度が劇的に向上しました。

力でねじ伏せるだけでなく、ボールの軌道をコントロールして「ベース盤の上で勝負できる」ようになったことが、今季の四球の少なさ(与四球率の低さ)に現れています。

この日もマウンドを降りるまで与えたフォアボールはわずかに「1」。

調子が悪いなりにも試合を完璧に支配し、6回86球という抜群のテンポで先発としての任務を完遂しました。

■ 10日の決勝Tへ。中1日でも「最少失点で投げる」

初戦の黒星から見事にバウンスバックし、予選リーグを1勝1敗としたNTT西日本。

これで10日に予定されている決勝トーナメント進出の可能性をしっかりと残しました。

次のステージに駒を進めた場合、茨木投手は中1日での連投となる可能性もありますが、その表情には頼もしい覚悟が滲んでいます。

「今日は打線に助けていただいた(7回コールド)。次は接戦になると思うので、最少失点で投げられるよう、しっかり調整します」

関西を代表する名門の若き左腕が、ここからさらに加速して頂点へと突き進みます。

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【編集後記:『無死三塁』を三振で斬る凄みと、茨木投手が手に入れた大人のピッチング】

NTT西日本の皆様、素晴らしいコールド勝ちでの1勝、おめでとうございます!

初戦の逆転負けという嫌なムードを完全に払拭する、素晴らしいゲームメイクでした。

何と言っても、2年目左腕・茨木篤哉投手の2回のマウンドには痺れましたね。

無死三塁という、内野ゴロ一つ、あるいは犠飛でも1点が入るシチュエーションで、「1点もやらない」と覚悟を決めて3者連続空振り三振。

しかも、スライダーとカットボールという球種を、打者の反応を見ながら、相棒の小泉捕手と呼吸を合わせて完璧に投げ分けるあたり、高卒・大卒2年目とは思えないマウンド度胸とインサイドワークを感じます。

昨年のトレーニング期間を経て、直球の球威が上がったからこそ、打者はストレートを意識せざるを得ず、結果として変化球への対応が遅れるという好循環が生まれています。

本調子でなくとも「わずか1四球」で6回をまとめ上げる安定感は、すでに社会人野球界でも一線級のレベルに達している証拠です。

次戦はいよいよ決勝トーナメント進出をかけた戦い(あるいは進出後の大一番)となります。

茨木投手が言うように、ここからは一球の重みがさらに増すタフな接戦が予想されます。

中1日という厳しいローテーションになろうとも、この「ベース盤で勝負できる左腕」がマウンドにいてくれることは、チームにとって最大の強み。

黒獅子旗や秋の日本選手権を見据えるNTT西日本の熱い戦いを、虎渓三笑TVでも最注目で追いかけていきます!

kokeisansyo-tv

がんちゃん(YouTuber + 会社員 + 経営者) 球歴は小学校の軟式野球部のみ。補欠だったためスコアラーを務める。 「スコアブックの書き方」をYouTubeに投稿し、現在の虎渓三笑TVが出来上がる。 元阪神タイガース三宅チーフスコアラーが心の師匠。 1990年代 ID野球を掲げた野村監督率いるヤクルト戦を中心に、年間40試合前後 甲子園球場で阪神を観戦。 現在でも球場入りすると風向き・天候・グラウンド状態の確認から行う。

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