6月までに70安打以上&三振数1桁
ナ・リーグ ジャイアンツ19-6ロッキーズ ( 2026年5月31日 デンバー )
メジャーリーグ(MLB)屈指の“安打製造機”が、またしてもバケモノじみたスタッツを叩き出しました。
サンフランシスコ・ジャイアンツのルイス・アラエス内野手(29)が5月31日(日本時間6月1日)、敵地で行われたコロラド・ロッキーズ戦に「3番・二塁」で先発出場。4打数1安打3打点の活躍でチームの19ー4という大勝に貢献するとともに、メジャーの歴史にその名を刻む大偉業を成し遂げました。
■ 驚異の25安打19得点!打線爆発の中で際立つアラエスの勝負強さ
試合はジャイアンツ打線がロッキーズ投手陣を完全に圧倒し、チーム合計25安打19得点を記録するお祭り騒ぎとなりました。
その中でアラエス選手は、確実かつ恐ろしいまでの打席管理能力を見せつけます。
4回1死満塁の第3打席でセンターへきっちりと犠飛を放ち打点を挙げると、7回無死二塁の第5打席ではレフト前へ技ありの適時打。さらに8回1死三塁の第6打席でも再び中犠飛を放ち、この日だけで3打点をマークしました。
派手な長打こそないものの、走者を確実にホームへ迎え入れるそのバッティングセンスは、まさにジャイアンツ打線の潤滑油として完璧な役割を果たしています。
■ 35年ぶりの快挙!「6月までに70安打以上&三振数1桁」
この日のヒットで、アラエス選手は今季の通算安打数を「70」の大台に乗せました。
試合後、米国の高名なデータ分析サイト『OptaSTATS』の公式X(旧ツイッター)が、アラエス選手が達成した驚異的な記録を紹介し、現地メディアやファンの間で大きな話題となっています。
「6月を迎えるまでに70安打以上を放ち、かつ三振数が1桁(9個以下)に収まっている打者は、メジャーリーグ過去50年間において史上2人目の快挙」
現代の150キロ後半の剛速球と鋭く曲がる魔球が飛び交うMLBにおいて、これだけヒットを量産しながら、三振をほぼしないというアプローチは異次元と言うほかありません。
■ 伝説の殿堂入りスラッガー、トニー・グウィンと並ぶ
過去50年間で唯一、この大記録を達成していたのが、サンディエゴ・パドレス一筋で活躍した伝説のレジェンド、トニー・グウィン(1991年、1997年に記録)です。
グウィンといえば、首位打者を計8度獲得し、通算3141安打を放って米国野球殿堂入りを果たしている「コンタクトヒッターの神様」。
1995年には「170打席連続無三振」という、現代野球では破ること不可能なメジャー最長記録を打ち立てた人物です。
アラエス選手は2022年にツインズで、23年はマーリンズで、24年はパドレスで、なんとMLB史上初となる「3年連続3球団での首位打者」を獲得した現役最強の安打製造機。
今季籍を置くジャイアンツでも、その天才的なバットコントロールは衰えるどころか、球史に名を残す偉人たちと肩を並べる領域へと達しています。
【MLB】パイレーツの至宝・グリフィン、19歳で衝撃デビュー!初打席で適時二塁打&勝利に貢献
【編集後記:三振しない美学。アラエスが現代野球に突きつける『HITS』の価値】
ジャイアンツのアラエス選手、本当に異次元のバッターですね。
現代のメジャーリーグ(そして日本のプロ野球もそうですが)は、データの進化によって「三振を恐れず、フライを打ち上げて長打を狙う(バレル率やOPS重視)」のバッティング理論が完全に主流となっています。
そのトレンドの中で、「6月までに70安打を打ちながら、三振が1桁」というアラエスの数字は、まるで1980〜90年代の野球を見ているかのような、タイムスリップ感を覚えます。
名前の挙がったトニー・グウィンといえば、バックネット裏のスカウトやオールドファンからすればまさに「聖域」のようなバッターです。
あのイチロー氏も深くリスペクトしていた天才中の天才。
そのグウィンが1991年と97年にやってのけた記録に、令和のこの時代にアラエスが並んだという事実だけで、鳥肌が止まりません。
三振をしないということは、それだけ相手投手に球数を投げさせ、野手の間を抜く確率を上げ、チームに100%の確率で「何か」を起こすということ。
チームが25安打19得点と爆発した背景には、こういう男が3番にどっしりと座り、相手バッテリーに息をつく暇も与えない絶望感を与えているからに他なりません。
4年連続、そして4球団目となる前人未到の首位打者へ向けて。
虎渓三笑TVでも、この現代に生きる「安打製造機の生ける伝説」のバットから目が離せません!







