【東都大学野球】立正大のルーキー高田庵冬が「新記録」の今季5号!今岡誠、佐々木泰を超える偉業

「1年春のシーズン最多本塁打記録」

東都大学野球春季リーグ戦・最終週最終日 立正大―亜大 ( 2026年5月22日 神宮 )

戦国東都の歴史に、また一人、とてつもない怪物がその名を刻みました。

東都大学野球春季リーグ(2部)で、立正大学の驚異のルーキー・高田庵冬(あんと)内野手(1年=仙台育英)が今季第5号となる2ランホームランを放ちました。

これにより、1950年以降の同リーグにおいて、「1年春のシーズン最多本塁打記録」を更新する歴史的な偉業を達成しました。

■ 宿敵・金足農出身の1年生右腕から放った歴史的一発

ドラマが生まれたのは4回1死三塁の場面でした。

マウンドに立つのは、オリックス・吉田輝星投手を兄に持つ、亜細亜大学のルーキー・吉田大輝投手(1年=金足農)

高校野球ファンなら誰もが熱くなる「仙台育英 vs 金足農業」の1年生対決。

高田選手はカウント3ー1からの5球目、外角高めにきたストレートを上から鋭く振り下ろしました。

打った瞬間にそれと分かる打球は、神宮の左中間スタンドへ一直線!

会心の一撃を放った高田選手は、バットを豪快に放り投げ、確信の表情でダイヤモンドを一周しました。

同じ東北出身として練習試合などで面識のあったライバルから、これ以上ない形で歴史を塗り替える一発をもぎ取りました。

■ 課された猛マーク。生みの苦しみを救った指揮官の言葉

開幕からわずか5試合で4本塁打とロケットスタートを切った高田選手でしたが、その後は他校からの徹底的なマークに苦しんでいました。

ファーストストライクを見逃させられ、低めの変化球でボール球を振らされる悪循環。

実に10試合もの間、アーチから遠ざかる「生みの苦しみ」を味わっていました。

トンネルを抜けるきっかけとなったのは、金剛デトランド監督からの愛のあるアドバイスでした。

「『考えすぎ。ゾーンを上げて思い切り打て』と監督から言われて、吹っ切ることができました。だから今日は、割り切って一番確率の高いストレートを狙い撃ちできました」

■ 今岡誠、佐々木泰の「ビッグネーム」を超える

過去、東都リーグの長い歴史の中で「1年春に4本塁打」を記録したのは、わずか2人しかいません。

  • 今岡誠(1993年・東洋大―のちに阪神などで活躍)
  • 佐々木泰(2021年・青山学院大―のちに広島東洋カープ)

プロの世界でも一線級で活躍する(した)偉大な先輩たちの記録を一気に抜き去り、今季のリーグ本塁打トップにも並ぶ単独5本目。

1年生にして東都の「顔」へと躍り出ました。

試合後、高田選手は「自分が打つことでチームの士気が上がる。

先輩からも『記録を狙えよ』と言われていたので、本当に嬉しいです」と素直に喜びを語りました。

■ ドラフト指名漏れの悔しさをバネに、目指すは「神宮」の頂点へ

大記録を樹立したものの、この日は3つの三振を喫するなど、本人は現状に全く満足していません。

「(9回の)5打席目で打たないとダメ。今日のバッティングには納得がいっていません」

仙台育英3年秋には、JAPANのユニフォームを背負いながらもドラフト指名漏れという底知れぬ悔しさを味わった高田選手。

しかし、その悔しさがあるからこそ、大学での成長スピードは凄まじいものがあります。

確実性を磨き、さらにスケールアップを遂げる大器。

今秋、再び一回り大きくなった姿で神宮の地に戻り、今度は1部の舞台で暴れ回る準備を進めています。

【大学野球】立正大の1年生・高田庵冬が1試合2発!「今岡誠」以来の快挙、神宮に怪物現る

【編集後記:今岡・佐々木超えの衝撃と、仙台育英が育んだハングリー精神】

立正大の高田庵冬選手、とんでもない大記録をやってのけましたね!東都の1年春で5発というのは、文字通り「異次元」の領域です。

名前の挙がった今岡誠さんや佐々木泰選手といえば、大学野球界の歴史に燦然と輝くスラッガーたち。

彼らが4年間かけて作ってきた伝説の「スタートライン」を、高田選手はわずか1年春の段階で超えてしまったわけです。

しかも打った相手が、金足農出身の吉田大輝投手というシチュエーションも、高校野球ファンからすればたまらないストーリーですよね。

開幕直後のロケットスタートから一転、他校の執拗なスコアラー陣によるマークに苦しんだ10試合。

ここで凡退を重ねて自分を見失うルーキーが多い中、金剛監督の「ゾーンを上げて思い切っていけ」という言葉をすぐに体現できる修正能力の高さ。

これこそが、須江航監督率いる仙台育英で徹底的に「マインド」と「データ」を叩き込まれてきた彼の強みだと感じます。

高校時代の指名漏れの悔しさは、彼にとって一生忘れないエネルギーになっているはずです。

3三振を猛省するあたり、目線はすでに「高卒プロ」ではなく「4年後にドラフト1位でプロへ行く」ところに向いています。

秋に向けて確実性が増せば、一体何本サクラを咲かせるのか。

虎渓三笑TVでも、東都の歴史を塗り替えるこの怪物を、今後も全力で追いかけていきます!

kokeisansyo-tv

がんちゃん(YouTuber + 会社員 + 経営者) 球歴は小学校の軟式野球部のみ。補欠だったためスコアラーを務める。 「スコアブックの書き方」をYouTubeに投稿し、現在の虎渓三笑TVが出来上がる。 元阪神タイガース三宅チーフスコアラーが心の師匠。 1990年代 ID野球を掲げた野村監督率いるヤクルト戦を中心に、年間40試合前後 甲子園球場で阪神を観戦。 現在でも球場入りすると風向き・天候・グラウンド状態の確認から行う。

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