160球・12Kの熱投で自力優勝の望みを繋ぐ
関西学生秋季リーグ第6節3回戦 関学大2―2近大
( 2026年10月13日 ほっともっとフィールド神戸 )
関西学生野球秋季リーグ戦は13日、第6節3回戦が行われ、優勝争いにおいて負ければ脱落となる崖っぷちの2位・関西学院大が近畿大と延長12回の死闘の末、2―2で引き分けました。
この激闘でチームを救ったのは、NPBスカウト陣からも注目を集める最速147キロ左腕・飯田泰成投手(4年)でした。
■ 敗れれば優勝が消える一戦に中1日で先発!160球&12奪三振の熱投
引き分け以上で自力優勝の可能性が残る緊張感あふれる一戦。
飯田投手は中1日という過酷なコンディションで先発のマウンドに上がりました。
計160球を投げ抜くタフネスを見せ、自己最多に並ぶ12個の三振を奪う力投を披露。
延長12回をわずか2失点で投げ抜き、チームの優勝への希望を死守しました。
飯田泰成投手 「昔の自分なら気持ちが高ぶって直球で押していた場面で冷静になれた。まさか12回まで投げるとは思っていなかったけど、中1日で投げられたことはよかったなと思います」
■ ドラ1候補・宮原廉とのエース対決!「これまでは陰に隠れてきた…自分にも負けない部分がある」
同点で迎えた8回裏からは、相手の今秋ドラフト上位候補右腕・宮原廉投手(4年)との直接対決へと発展。
8回以降は互いに得点を許さず、息をのむ投手戦を繰り広げました。
全国的な知名度を誇るライバルに対し、飯田投手はマウンド上で並々ならぬ対抗心を燃やしていました。
飯田泰成投手 「これまでは彼らの陰に隠れてきた。自分にも負けていない部分があると思っていたし、負けていないことを今日見せようと思った。(投げ合いは)楽しかったです」
ネット裏で視察した巨人、広島などNPB4球団のスカウト陣の前で、ライバルに引けを取らない圧巻のピッチングを展開。
ドラフト会議を前に実戦派サウスポーとしての評価を決定づけました。
■ 関学大にのみ残された「自力優勝」の可能性!2024年秋以来の戴冠へ
この引き分けにより、現在2位の関学大は、関大・同大も含めた三つ巴の優勝争いの中で唯一となる「自力優勝」の可能性を残しました。
未消化となっている残り2節でしっかりと勝ち点を獲得すれば、2024年秋以来となる悲願のリーグ優勝が決まります。
チームの命運を背負い、圧巻の160球を投げ抜いた絶対的左腕・飯田投手が、関学大を秋の頂点へと導きます。
【編集後記:『中1日で160球を投げ抜くタフネス×宮原に投げ負けない精神的成長』。飯田泰成に見るドラフト候補左腕の真価】
関西学院大の皆様、そして飯田泰成投手、延長12回の劇的な死闘の中での完投劇、本当にお疲れ様でした!
スコアラー目線で今回の飯田投手の登板をアナライズすると、「中1日という過酷な日程の中で160球を投げて自己最多の12Kを奪うスタミナ・肉体的なタフネス」と、「走者を背負った場面でも力任せにならず冷静に配球を組み立てられる精神的なアジャスト能力」が非常に高く評価できます。
特に8回以降、近大のドラフト上位候補・宮原投手との投げ合いに入ってからの集中力は圧巻でした。
相手の球威に対抗して強引に投げ込むのではなく、左腕特有の角度とスライダー・チェンジアップの落差を活かしてピッチトンネルを構成し、12イニングを投げ切った組み立てはプロの先発ローテーション候補としても大きなアピールとなります。
「自力優勝」の切符を自らの腕で手中に収めた関学大。
ドラフト会議、そしてリーグ優勝のかかる運命の残り2節へ向けて、飯田投手の快投から目が離せません!
◇飯田 泰成(いいだ・たいせい)2005年(平17)1月6日生まれ、福岡県出身の21歳。
小1から宮竹少年野球クラブで野球を始める。
宮竹中では軟式野球部に所属。
春日(福岡)では1年夏からベンチ入り。
関学大では1年秋にリーグ戦初登板を果たし、3年春にベストナイン初受賞。
1メートル80、82キロ。左投げ左打ち。






