東都大学野球・1部最終週第1日 中大2―1亜大 ( 2026年10月20日 神宮 )
東都大学野球秋季リーグ戦は大きな盛り上がりを見せ、中央大学が今秋すでにリーグ優勝を決めている王者・亜細亜大学を2―1で破り、貴重な先勝を挙げました。
この劇的な幕切れを演出したのは、プロ注目の今秋ドラフト上位候補であり、主砲を務める伊藤櫂人(かいと)内野手(4年・大阪桐蔭)の一撃でした。
■ カウント2―0追い込まれてからのフルスイング!リーグ戦初の劇的サヨナラ本塁打
1―0とリードして迎えた9回表に追いつかれ、土壇場で逃げ切りに失敗した中大。
重苦しい雰囲気が漂う9回裏の攻撃、先頭打者として打席に入ったのが4番の伊藤櫂選手でした。
カウント2―0(2ストライクノーボール)と追い込まれ後がない状況となりながらも、真ん中へ入ってきたストレートを逃さずフルスイング。
描かれた美しいアーチは左翼席へと突き刺さる圧巻のサヨナラ本塁打となり、頼れる4番は歓喜の表情で両手を大きく突き上げました。
1年春の亜大戦で放った記念すべき1号から積み上げ、東都現役最多となる通算13号アーチを劇的なサヨナラ弾で飾った伊藤櫂選手は、4年間の歩みをかみしめるように振り返りました。
伊藤櫂人内野手 「苦しいこと、うまくいかないことが凄く多くて…。でも4年間一生懸命練習して試行錯誤しながら、成長できたことがいっぱいあった」
■ DeNA・牧、阪神・森下の系譜を継ぐ右の強打者!運命のドラフトへ「緊張はない」
中大のOBには、横浜DeNAベイスターズの牧秀悟選手や阪神タイガースの森下翔太選手など、NPBを牽引する右の主砲スラッガーたちが名を連ねています。
「大学で重なっていないので」と入れ違いではあるものの、球界を代表する先輩たちの背中を追い、少しでも近づきたいという強い情熱を抱いています。
東都のトップスラッガーとして指名が確実視される中、目前に迫る運命のドラフト会議に対しても過度なプレッシャーを感じさせることなく、至って自然体で挑みます。
伊藤櫂人内野手 「チームで最後にやれる試合を楽しむことがメイン。だから緊張はないと自分では思っています」
チームの合言葉である「連勝での勝ち点4獲得」へ向け、背番号で魅せる主砲は「明日も打ちたい」と力強く意気込みを語りました。
【編集後記:『追い込まれても軸がブレない打撃メカニクス×東都通算13本塁打の実績』。伊藤櫂人にみる右の長距離砲の真価】
中央大学の皆様、そして伊藤櫂人選手、息をのむ大激戦でのサヨナラ勝利ならびに通算13号アーチ、誠におめでとうございます!
スコアラー目線で今回の伊藤櫂選手の打撃をアナライズすると、「2ストライクと追い込まれた局面でも、呼び込んで最短距離でバットのヘッドを走らせられるスイングパスの美しさ」と「勝負所で一発を叩き込める圧倒的なメンタリティ」が際立っていました。
右打者としてインサイドアウトの軌道で力負けせずに逆方向からレフト方向まで広角に放り込める飛距離は、プロの木製バットへアジャストする上でも非常に大きなアドバンテージとなります。
牧選手や森下選手といった中大出身の右の主砲の系譜を汲む存在として、NPB各球団のスカウト陣も「即戦力クリーンナップ候補」として極めて高い評価を下しているはずです。
運命のドラフト会議、そしてリーグ戦最終戦でのさらなる大暴れに期待が高まります!





