「ピッチャー陣全員でつかみ取った」
第108回全国高校野球選手権大会は22日、阪神甲子園球場で決勝戦が行われ、和歌山代表の智弁和歌山が群馬代表の健大高崎と激突。
土壇場の8回裏に怒涛の集中打で鮮やかな逆転劇を演じ、5年ぶり4度目となる夏の甲子園制覇を成し遂げました!
夏の優勝4度はPL学園(大阪)に並ぶ歴代5位タイ。
春夏通算5度の甲子園制覇は、東海大相模(神奈川)、東邦(愛知)に並び全国歴代7位タイの快挙となります。
■ 苦しんだ昨夏の糧に――女房役・山田凜虎が導いた投手陣の継投策
優勝の瞬間、マウンドへ駆け寄って歓喜の輪の中心となったのは、正捕手としてチームを牽引し続けた山田凜虎(りんく)選手(3年)。
「最高です!」と第一声を放ち、感無量の表情を見せました。
昨夏の甲子園では悔しい敗戦を経験。
「初戦からチームに迷惑をたくさんかけた」と自らを責め続けた1年間でした。
その悔しさを糧に厳しい練習を重ねてきたからこそ、この日本一にかける思いは誰よりも強いものでした。
「昨年は本当に、初戦からチームに迷惑いっぱいかけて。本当に優勝というところまで結果出そうと思ってたので、チームのためにやり遂げられて良かったです」
今大会、変幻自在の継投策を女房役として見事にリードし続けた山田選手。
決勝の舞台でも粘り強いリードで相手強力打線の勢いを最小限に食い止め、試合後のインタビューでは奮闘したピッチャー陣を真っ先に称えました。
「本当にピッチャー陣全員が頑張ってつかみ取った日本一だと思います」
■ 「これぞ智弁」の打ち勝つ野球を結実!後輩たちへ託す連覇へのバトン
強力な「ジョックロック」の魔曲とともにアルプススタンドを揺らし、伝統の強打で見事に頂点へと駆け上がった今大会の智弁和歌山。
山田選手は「智弁らしさ」を取り戻して掴んだ頂点に自信を覗かせ、早くも次の世代へ温かいエールを送りました。
「智弁和歌山らしい“打ち勝つ野球”っていうのは今年はできたと思うので、また来年後輩たちがまたここに戻ってきて日本一になってくれるのを信じてます」
創部から受け継がれる「強打・智弁」の伝統と誇り。
最高の仲間とともに甲子園の頂に立った山田選手は、最高の笑顔で聖地に別れを告げました。
【甲子園】智弁和歌山が8回劇的逆転で5年ぶり4度目の夏全国制覇!
【編集後記:『配球デザインの妙と強打の復権』。智弁和歌山が魅せた理想的な王者復権のロードマップ】
智弁和歌山高校の皆様、そして山田凜虎選手、5年ぶりの夏・全国制覇、本当におめでとうございます!
スコアラー目線で今回の智弁和歌山の戦いぶりをアナライズすると、勝因は間違いなく「ヤマ場でのバッテリーの配球デザイン」と「伝統の強打の噛み合い」にありました。
特に捕手の山田選手は、今大会を通じて投手陣の特性(インコースへの強いストレート、落差のある変化球)を最大限に引き出すリードを徹底。
決勝という極限のプレッシャーがかかる舞台でも、健大高崎の強力打線に対して冷静にカウントを整え、決め球を効果的に配球するキャッチングとリードが見事でした。
昨夏の苦い経験を糧に、リード面・メンタル面で1年間いかにキャッチャーとして成長を遂げたかが伝わる圧巻のゲームメイキングでした。
そして圧巻だったのは8回の逆転劇です。
プレッシャーがかかる終盤で、狙い球を絞って一気に仕留める「智弁伝統の集中打」は健在どころか、より洗練された強さを見せつけました。
西川遥輝選手(現・ヤクルト)や黒川史陽選手(現・楽天)ら、NPBへ数々の名選手を送り出してきた名門が、再び「打の絶対王者」として甲子園の歴史にその名を刻みました。
王者として再び頂点に立った智弁和歌山。
そしてチームを日本一へ導いた扇の要・山田凜虎選手の次なるステップを、虎渓三笑TVでも熱く追い続けていきます!





