【夏季山梨県大会】今秋ドラ1候補・山梨学院の菰田陽生が復活の高校通算39号特大2ラン!

アクシデントの「事故渋滞」を打ち破る5回コールド発進

第108回全国高校野球選手権山梨大会1回戦 山梨学院13―0韮崎 ( 2026年7月6日 山日YBS )

球児たちの熱い夏を告げる「第108回全国高校野球選手権大会」の地方大会。

山梨大会の1回戦に登場した昨春の選抜王者・山梨学院は、韮崎を相手に圧倒的な猛攻を見せ5回コールド発進。

4季連続となる甲子園出場へ向けて最高のスタートを切りました。

この開幕ゲームで主役となったのが、今秋のドラフト1位候補筆頭に挙がる大注目株、菰田陽生(こもだ・はるき)選手(3年)です。

今春のセンバツでの大ケガから106日ぶりとなる公式戦のマウンド……ではなく、この日は「3番・DH」として打席でその異次元のポテンシャルを爆発させました。

■ 試合前から大焦りの事故渋滞―― 平常心で迎えた打席

試合当日、山梨学院ナインを思わぬアクシデントが襲いました。

学校から球場(山日YBS球場)まで片道20分で到着するはずが、朝の通勤ラッシュと事故渋滞が重なり、チームバスは自転車に追い抜かれるほどの超ノロノロ運転に。

車内に「ヤバくね」「間に合うのか」と焦りの声が広がる中、バスの最前列に座る菰田選手だけは「リラックスしていこう」と一人、完全な平常心を保っていました。

結局、予定より40分遅れの午前8時20分に球場に到着。

高野連側の「不可抗力の遅延」という配慮により、急きょ試合開始を15分遅らせて午前9時15分にプレーボールを迎えました。

慌ただしい準備にも菰田選手の集中力は一切乱れません。

3回無死三塁で迎えた第2打席、相手投手のストレートを完璧に捉えると、打球は凄まじい弾丸ライナーとなって左中間席の芝生へと着弾!

場内が騒然とする中、完全復活を告げる高校通算39号の特大2ランに、本人は「打った瞬間“いったかな”と思いました」とニッコリ笑顔を見せました。

■ ネット裏のスカウト陣も驚愕。巨人スカウト幹部は「ドラ1競合」を明言!

この日はDHでの出場でしたが、菰田選手の本職は最速152キロを誇る超一級品の「投手」です。

その二刀流の才能を見極めるべく、ネット裏には日米8球団15人のスカウト陣がズラリと集結しました。

規格外の一撃に、東北楽天の部坂俊之スカウトが「あそこまで飛ばすなんて驚き」と舌を巻けば、読売ジャイアンツの榑松伸介スカウトディレクターは「フェンスに当たると思っていましたが伸びていきました」とその異常な推進力を絶賛。

その上で、今秋のドラフトにおける評価を「1位競合指名になるでしょう」と早くも断言し、世代トップ評価であることを明かしました。

■ 「箱根駅伝なみの走り込み」骨折のブランクをプラスに変えた肉体進化

今春の選抜1回戦で聖地初アーチを放ちながらも、その後のファーストの守備の際に左手首を骨折するという悲劇に見舞われた菰田選手。

しかし、そのリハビリ期間が彼をさらに怪物へと進化させました。

吉田洸二監督が「箱根駅伝に行くのかってくらい走り込んでいた」と驚嘆するほど下半身を徹底的にいじめた結果、スイングの力強さが劇的にアップ。

「ケガをしてよかったところもある」と振り返る通り、106日ぶりの公式戦で選抜からの“2戦連発”という形で結実させてみせました。

山梨学院・菰田陽生、左手首骨折の診断。怪物二刀流を襲った「あまりに非情な幕切れ」

【編集後記:『打者でドラ1競合』と言わせしめる、菰田陽生という稀代の怪物】

山梨学院の皆様、アクシデントを跳ね除けての5回コールド発進、誠におめでとうございます!

スコアラー目線でこの菰田陽生選手を分析すると、今回の1発はあまりにも衝撃的です。

元々「152キロ右腕」としての投手評価が先行していた素材ですが、左手首の骨折というバッターにとっては致命的とも言えるケガを負いながら、復帰初戦の初打席付近でいきなり左中間へ弾丸ライナーの39号を叩き込む。

巨人のスカウト幹部が「フェンス直撃かと思ったら伸びた」「ドラ1競合になる」と言い切ったのは、まさにこの『打者としての底知れない出力の高さ』を確信したからです。

リハビリ期間の走り込みによって骨盤と下半身の連動性がさらに高まり、手首に頼らずとも下半身の回転だけでスタンドへ運べるスイングメカニクスが完成しています。

そして何より素晴らしいのが野球において「動じないこと」。

160キロの直球を投げることと同じくらい、あるいはそれ以上に価値のある才能です。

渋滞で周りが焦る中、一人だけ脳のアルファ波を保っていられるからこそ、急なタイムスケジュール変更にもバッティングのトップの形を狂わされることなくジャストミートできるわけです。

投手としての登板も今から非常に楽しみですが、この「打てる152キロ左腕」が山梨の夏、そして4季連続の甲子園の舞台でどんな伝説を作るのか。

虎渓三笑TVでも今夏最注目の超A級候補として、その一挙手一投足を全力で追いかけていきます!

kokeisansyo-tv

がんちゃん(YouTuber + 会社員 + 経営者) 球歴は小学校の軟式野球部のみ。補欠だったためスコアラーを務める。 「スコアブックの書き方」をYouTubeに投稿し、現在の虎渓三笑TVが出来上がる。 元阪神タイガース三宅チーフスコアラーが心の師匠。 1990年代 ID野球を掲げた野村監督率いるヤクルト戦を中心に、年間40試合前後 甲子園球場で阪神を観戦。 現在でも球場入りすると風向き・天候・グラウンド状態の確認から行う。

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