逆方向へ4月26日以来の一発
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(31)が12日(日本時間13日)、本拠地でのジャイアンツ戦に「1番・指名打者」で先発出場。
ファンが待ちわびた瞬間は、3回の第2打席に訪れました。
■ 逆方向へ突き刺した!53打席ぶりの復活弾
1-1の同点で迎えた3回裏。先頭打者として打席に立った大谷選手は、相手先発・ハウザーの4球目、外角のシンカーを完璧に捉えました。
打球は逆方向の左中間スタンド最前列へ。
打球速度105.9マイル(約170.4キロ)、飛距離398フィート(約121.3メートル)を計測した豪快な一撃は、4月26日以来、実に12試合・53打席ぶりとなる今季第7号。
ダイヤモンドを一周する際、大谷選手が天を仰ぎ、安堵の表情を浮かべたのが非常に印象的でした。
この勝ち越し弾には、ベンチで見守る先発の山本由伸投手もとびきりの笑顔を見せ、本拠地ドジャー・スタジアムは熱狂の渦に包まれました。
■ 苦悩の5月、ロバーツ監督が示した「異例の方針」
この一発が出るまで、大谷選手は苦しい時期を過ごしていました。
5月に入ってからの打率は1割台前半に低迷。
前日の試合終了時点で打率は.233まで低下していました。
この事態を受け、試合前にロバーツ監督は驚くべき方針を明かしました。
右肘手術を経て今季は開幕から先発ローテーションとしてフル稼働している「二刀流」の負担を考慮し、13日(同14日)からの2日間、打者として休養を与えるというものです。
監督は、二刀流の継続性について「持続可能だと強く感じている」と断言しつつ、現在の不振については「想定の範囲内。
リフレッシュして復調してほしい」と、大谷選手への深い信頼と期待を込めて“打者休養”を決断しました。
指揮官の親心とも言える休養案が示された直後、自らのバットで応えてみせた大谷選手。
この1本が完全復活の号砲となるか、期待が高まります。
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【編集後記:二刀流の「揺らぎ」と、それを超える輝き】
ついに、大谷選手のバットに火がつきました!
53打席ノーアーチというのは、彼のような超人であっても、精神的にどれほど重圧だったかは想像に難くありません。
ダイヤモンドを回る時のあの安堵した表情に、ファンとしても胸が熱くなりました。
ロバーツ監督が示した「2日間の打者休養」という判断も興味深いですね。
今季は右肘手術明けでありながら先発マウンドにも立ち続ける「リアル二刀流」の負担は、我々の想像を絶するものがあるはずです。
「一直線に進むとは思っていなかった」という監督の言葉通り、長いシーズンには必ず波があります。
しかし、その波を乗り越えるたびに大谷選手は一回り大きくなって帰ってきます。
明後日からの「休養」が、後半戦の爆発に向けた最高のエネルギー充填になることを願っています。
それにしても、大谷選手の本塁打に誰よりも喜んでいた山本由伸投手の笑顔……。
この二人が同じチームでプレーしている喜びを、改めて噛み締めた1日でした。







