父は西武・広池浩司球団本部長
東京六大学野球リーグで勝ち点2を挙げ、首位タイと好発進を決めている慶應義塾大学。
5月1日、横浜市内のグラウンドで練習を公開し、今秋のドラフト候補にも名を連ねる最速153キロ右腕・広池浩成投手(4年)が、悲願の優勝に向けて力強い言葉を残しました。
苦い開幕戦を経て掴んだ「手応え」
エース左腕・渡辺和大投手(4年)と共に投手陣の柱として期待される広池投手ですが、今季初先発となった4月12日の立教大戦では、2回1/3を2失点と悔しい結果に終わっていました。
「球速は出ていたが、コマンド(制球)や配球が噛み合わなかった」と振り返る広池投手は、この2週間で即座に行動を開始。
上田誠コーチの助言のもと、2段モーションを取り入れた新フォームへの修正に着手しました。
その成果は早くも現れ、4月26日の明治大戦では救援として3回無失点の好投。
本人も「今年で一番良い状態で入れている」と、復調に確かな自信をのぞかせています。
父譲りのリーダーシップと「機能改善」への挑戦
広池投手の父は、元プロ野球選手で現在は西武の球団本部長を務める広池浩司氏。
その血を引く副主将は、マウンド外でもチームを牽引しています。
昨年11月の新チーム始動時、広池投手自らが提案したのは「機能改善」の導入でした。
- 股関節の柔軟性向上
- 体幹強化
- 身体機能を高める1時間半の独自メニュー作成
自ら考案したメニューを冬の間チーム全体で実践し、ナインの身体つきは一変。
春のスタートダッシュ成功の裏には、この地道な改革がありました。
堀井哲也監督も「野球への取り組み方が素晴らしい。背中で引っ張る存在に」と、その姿勢に全幅の信頼を寄せています。
目指すは「4冠」、明日から東大戦
明日2日から始まる東京大学とのカードを控え、広池投手は「目標は4冠。春の残り3カードもすべて取り切る」と力強く宣言しました。
2023年秋以来のリーグ制覇、そしてその先の頂点へ。
コンディションを万全に整えた広池投手の右腕が、慶大をさらなる高みへと押し上げます。
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【編集後記】
今回の広池投手のニュース、個人的に一番しびれたのは「自らメニューを組んだ機能改善」というエピソードです。
最近の学生野球は、ただ根性で投げるのではなく、自分の体のメカニズムを理解してロジカルに動く選手が増えていますね。
広池投手のように、プロ注目の実力がありながら裏方のトレーニングメニューまで徹底できるリーダーがいるチームは、リーグ戦の終盤で必ず「粘り」が出てきます。
立教戦の不調をたった2週間で2段モーションを取り入れて修正するセンス……。
これはお父様譲りの野球脳の高さ、そして何より本人の血の滲むような探究心の賜物でしょう。
明日の東大戦、そして早慶戦に向けて慶應の「機能改善」されたナインがどんな躍動を見せるのか。
ドラフト会議まで、彼の右腕から目が離せません!





