近大の二枚看板が活躍
関西学生野球春季リーグ第4節1回戦 近大10―0京大 ( 2026年4月26日 GOSANDO南港野球場 )
近畿大学が京都大学を相手に投打で圧倒し、10-0の完勝を収めました。
この試合の主役は、ドラフト候補としてその名を轟かせるエース宮原投手と、苦境を乗り越えてマウンドに戻ってきた有方投手の「二枚看板」でした。
■ エースの証明。宮原廉が刻んだ圧巻の11奪三振
最速154キロを誇る右腕、宮原廉投手(4年)が、6回11奪三振無失点という異次元の投球を見せました。
- 投球術の進化: 序盤は内角直球で押し、中盤からは外角スプリットを織り交ぜる自在の配球。3回からは5者連続三振を奪うなど、京大打線を完全に沈黙させました。
- 安定した自己管理: 1与四球のみという精度の高さに、本人は「徐々に状態が上がってきた」と冷静に分析。秋のドラフトに向け、着実にギアを上げています。
■ 組織に勇気を与える「復活」。有方祥互が152キロで復帰
9点リードの7回、マウンドに上がったのは有方祥互投手(3年)でした。
昨秋の右膝手術という大きな壁を乗り越え、ついに今春のリーグ戦で復帰を果たしました。
- ブランクを感じさせない球威: 復帰戦でいきなり最速152キロを計測。リハビリ期間の取り組みの正しさを証明する1回無失点。
- 二枚看板の再結成: 有方投手の復帰により、宮原投手との強力な継投が可能に。優勝争いに向け、近大にとってこれ以上ない補強となりました。
【大学野球】近大・宮原廉、中1日で5回無失点の快投!ドラフト候補対決を制し「進化の初勝利」
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◇宮原 廉(みやはら・れん)
2005年(平17)1月24日生まれ、広島市出身の21歳。
小4から山本少年野球クラブで野球を始めて投手を務める。
中学では広島サンズに所属。崇徳(広島)では1年夏に背番号18でベンチ入りし、2年秋から背番号1。大学では1年秋にリーグ戦初登板を果たし、3年秋にベストナイン初受賞。
遠投100メートル。1メートル82、88キロ。右投げ右打ち。
◇有方 祥互(ありかた・しょうご)
2006年(平18)2月7日生まれ、大阪府吹田市出身の20歳。
小1から千里丘イーグルス少年野球クラブで野球を始め、投手などを務める。
山田中では軟式野球部に所属。
近大付(大阪)では1年夏に背番号12でベンチ入りし、3年夏に背番号1。
近大では2年春にリーグ戦初登板。50メートル走6秒7。1メートル83、90キロ。右投げ右打ち。
【編集後記:『追いつけ追い越せ』が組織の出力を最大化する】
組織論の視点から見れば、今回の宮原投手と有方投手の関係性は、「ピア・プレッシャー(仲間からの良い刺激)」が機能している理想的な状態です。
- ロールモデルの存在: 有方投手が宮原投手を「いい見本」として追いかけ、宮原投手もまた、有方投手の球威を認め「頼りにしている」と公言する。この相互リスペクトが、個人の成長スピードを加速させます。
- 逆境を乗り越える文化: 手術という大きな挫折を経験したメンバーが、元のパフォーマンスを取り戻して戻ってくる。この事実は、組織全体の「レジリエンス(回復力)」を高め、他の部員たちに「努力は報われる」という強いメッセージを与えます。
「一人で勝つ」のではなく、互いを高め合う二枚看板の存在。
宮原投手の圧倒的な安定感と、有方投手の爆発的な球威が融合したとき、近大はさらに手の付けられない組織へと進化するはずです。
神宮への道、そして運命のドラフトへ。 近大が誇る「最強の右腕コンビ」から、今後も目が離せません!





