ドラ1候補・鈴木泰成から快音&滞空時間6.5秒の大飛球で初代表へ猛アピール
7月に台湾で開催される「ワールドカレッジベースボールチャンピオンシップ」に出場する、侍ジャパン大学日本代表の選考合宿は21日、神奈川県平塚市内で2日目を迎えました。
代表生き残りをかけた白熱の紅白戦が行われる中、午前のゲームで強烈な光を放ったのが、初の代表入りを狙う法政大の井上和輝捕手(2年=駿台甲府)です。
大学球界トップクラスの猛者たちが集うマウンドを相手に、攻守でそのポテンシャルの高さを存分に見せつけました。
■ ドラ1候補の剛腕・鈴木泰成を打ち砕く!度肝を抜いた「滞空時間6.5秒」の弾道
井上捕手の見せ場は、最初の打席からいきなり訪れました。
対峙したのは、今秋のドラフト1位候補筆頭に挙がる青山学院大のエース・鈴木泰成投手(4年)。
日米のスカウト陣が熱視線を送る中、2年生の若き大砲は鈴木投手の快速球に力負けすることなくアプローチし、見事にライト前ヒットを放ちます。
トップ中のトップである剛腕から初打席で快音を響かせ、その対応力の高さを証明しました。
さらに圧巻だったのは5回の打席です。
捉えた打球はセンターフライに倒れたものの、なんと滞空時間6.5秒を記録する超ハイアーク(高弾道)の特大飛球。
神宮やドーム球場であればスタンドインを予感させる異次元の打球の上がりに、バックネット裏の視線も釘付けとなりました。
実戦を見守った大学日本代表の鈴木英之監督も、「将来は大学球界を代表するスラッガーに育ってほしい」と、その卓越した長打力と将来性に大きな期待を寄せています。
■ 捕手としても一級品。3回には電光石火の牽制で走者を刺す
井上捕手の魅力はバッティングだけではありません。
本職であるキャッチャーとしてのディフェンス面でも、チームの危機を救う頭脳プレーを見せました。
3回2死一塁の場面、一塁ランナーのわずかな隙を見逃さず、キャッチャーから電光石火の1塁牽制球を鋭く送球。
見事にランナーを刺し、相手の足攻を未然に封じ込めました。
投手陣を盛り立てる高い守備意識と強肩は、短期決戦の国際大会においても非常に頼もしい武器となります。
昨年12月の松山合宿に続く2度目の代表合宿参加となる井上捕手。
「まずは選ばれることが一番大事。そこにフォーカスしてアピールしたい」
初の日の丸を掴み取るため、その言葉には並々ならぬ覚悟が満ち溢れていました。
■ 法大OBのサッカー日本代表・上田綺世の活躍を刺激に
また、井上捕手にとって大きなモチベーションとなっているのが、同じ法政大の先輩であり、サッカー日本代表としてワールドカップなどの大舞台(チュニジア戦での2ゴールなど)で活躍するFW・上田綺世選手(27=フェイエノールト)の存在です。
世界を相手に戦う偉大な先輩の背中を追いかけるように、「日の丸を背負うことは簡単なことじゃないし、相当なプレッシャーはあると思いますけど、本当に素晴らしいことです」と語り、自身も野球界のトップとして日の丸を背負うことへの憧れと責任感を強く滲ませていました。
井上和輝 法政大学の大砲候補 侍ジャパン大学代表候補合宿で更なる成長を。
【編集後記:『滞空時間6.5秒』が意味する天性のスピン量。2年生捕手・井上和輝という超弩級のロマン】
平塚での代表選考合宿2日目、青学の鈴木泰成投手の快投も凄まじかったですが、そのドラ1候補から初打席でヒットを奪い、攻守で強烈なインパクトを残した法大の2年生・井上和輝捕手の躍動には本当にワクワクさせられます!
スコアラー目線で彼が放った「滞空時間6.5秒の中飛」をプロファイリングすると、これは単なる打ち損じのフライではなく、彼の持つ「天性のヘッドスピード」と「ボールにバックスピンをかける技術」の高さを示しています。
プロのトップスラッガーでも、滞空時間が6秒を超える打球というのはそう簡単に打てるものではありません。
インパクトの瞬間にボールの下側を完璧な軌道でコンタクトできている証拠であり、体がさらにできてくれば、神宮のスタンドはおろか、東京ドームのバルコニー席まで持っていけるだけの長打のポテンシャルを秘めています。
さらに、鈴木監督が「将来の大学球界を代表するスラッガーに」と惚れ込む打撃を持ちながら、3回に見せたような「一塁走者を牽制で刺す」クレバーな守備力と強肩を兼ね備えている点が、捕手としての希少価値をさらに跳ね上げています。
まだ2年生という若さですが、サッカーの上田綺世選手のように「日の丸の重み」をリスペクトしつつ、高い次元で自分をコントロールできているメンタリティも非常に魅力的。
今回の台湾遠征メンバーに滑り込んで国際舞台を経験すれば、2年後のドラフトでは間違いなく超目玉の『打てる捕手』として争奪戦になるでしょう。
若き法大の扇の要が侍ジャパンのユニフォームを掴み取れるのか。
虎渓三笑TVでも最注目で追いかけていきます!








