明治神宮大会大学の部決勝 青山学院大4―0立命館大 ( 2025年11月19日 神宮 )
青学大は4―0で立命大を下し、07、08年の東洋大以来、史上6校目の連覇を達成した。中日からドラフト1位指名を受けた中西聖輝投手(4年)が2安打完封。大会記録にあと1に迫る17三振を奪う快投を見せた。高校の部は九州国際大付(福岡)が11―1で神戸国際大付(兵庫)に大勝し、初優勝を果たした。
立命大打線が直球に強いというデータを頭に入れ、変化球主体の投球で挑んだ。8回1死二塁からの5者連続三振の勝負球は全て変化球。そのうち4個は16日の佛教大戦で不調だったフォークで奪い「今日は100点ではないですけど悪くはなかった」と修正力の高さを見せた。優勝インタビューで涙を流した安藤寧則監督は「本当の集大成として投げ込んでくれた」とエースの姿に感慨深げだった。
今大会は2試合で18回を投げ1失点。計28三振を奪う快投で連覇に導き「単純にうれしかった。達成感があふれてきた。頑張って良かった」と余韻に浸った。6回には智弁和歌山時代からバッテリーを組む渡部が決勝3ラン。21年夏の甲子園で優勝を果たした2人だが、当時はコロナの影響もありマウンド上で抱き合うことができなかった。この日は最高の笑顔で抱き合い「扇の要にふさわしい。今まで組んできたキャッチャーの中でやっぱり一番」と1学年下の女房役を持ち上げた。
中日からドラフト1位指名を受けた大学日本一右腕は、次なるステージに挑む。






