第二の「金丸」とは言わせない
関西学生野球春季リーグ第2節1回戦 関大1―0関学大 ( 2026年4月11日 甲子園 )
伝統の「関関戦」のマウンドで、関大のプロ注目左腕・**米沢友翔(よねざわ・ゆうと)投手(4年)**が衝撃の快投を見せました。
許した走者はわずか1人。
まさに「準完全試合」と呼ぶにふさわしい内容で、待望のリーグ戦初勝利を飾りました。
■ 打者27人の完璧な封じ込め。9回に最速149キロを計測
関学大のエース・飯田泰成投手との左腕対決。米沢投手は初回からアクセル全開でした。
- 圧巻の立ち上がり: 初回、3者連続空振り三振で勢いに乗る。
- 唯一の安打も併殺: 2回に安打を許すも、後続を併殺打に打ち取り、その後は1人の走者も出さない完璧な投球。
- 驚異のスタミナ: 最終9回、110球を超えてなお、自己最速タイの149キロを計測!
114球、13奪三振。
7回に味方が挙げた貴重な1点を守り抜き、最高の結果で小田洋一監督の「ウチのエース」という期待に応えました。
■ 怪我を乗り越え、偉大な先輩・金丸の背中を追う
1年秋から登板機会のあった米沢投手ですが、2年時に肩や肘の故障に苦しみました。
しかし、このリハビリ期間が彼を大きく変えました。
- ウエートトレーニングの強化
- 関大OBのトレーナーから学んだ「身体の使い方」 これらによって投球フォームが安定し、球威・制球力ともに劇的な進化を遂げました。憧れは、同じマウンドで躍動した現中日の金丸夢斗投手。「追い付きたい」と語るその背中には、偉大な先輩と同じエースの風格が漂い始めています。
■ スカウト陣も熱視線「秋には上位候補になり得る」
スタンドにはNPB9球団のスカウトが集結。
その評価は極めて高いものでした。
「ピッチングがうまい。計算できるピッチャーでコントロールが乱れない」(西武・前田チーフスカウト)
「こんなピッチングが続けられるなら、秋には上位候補になり得る」(某球団スカウト)
実績が少なかったことで現時点での進路は未定としていますが、この一戦で「米沢」の名は全国のドラフト候補リストの最上位圏へと一気に駆け上がりました。
【編集後記:遅れてきたエース、その『爆発力』に注目】
4年目にして掴んだ初勝利。
これまでは怪我に泣かされてきましたが、その分、肩の消耗が少なく、伸びしろは計り知れません。
13個を積み上げた奪三振ショーもさることながら、特筆すべきは「打者27人で試合を終えた」という効率の良さと、9回に最速を出す出力の高さです。
金丸投手が去った後の関大マウンドを誰が守るのか――。
その答えを、米沢投手がこれ以上ない形で証明してくれました。
関大からまた一人、プロの世界へ。
背番号21の快進撃から目が離せません!
◇米沢 友翔(よねざわ・ゆうと)2004年(平16)6月1日生まれ、石川県珠洲市出身。
小2の時に宝立サマンズで野球を始め外野手。
緑丘中の軟式野球部で本格的に投手転向。
金沢では1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。
最高成績は2年夏の石川大会準優勝。関大では1年秋からリーグ戦登板。
最速149キロにスライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリット。
1メートル80、80キロ。左投げ左打ち。






