四国大会を制した実力校・英明(香川)が、84年以来の出場となった高川学園(山口)を5-3で下し、見事2回戦進出を決めました。
注目された「プロ注目右腕 vs 四国王者の智略」という構図、軍配は英明の**「組織としての適応力」**に上がりました。
1. 「速球派」をどう崩すか?英明打線の徹底した役割遂行
相手の先発は最速146キロを誇る木下瑛二投手。
序盤、英明打線は3回までに5三振を喫し、圧倒されるかに見えました。しかし、ここからの「切り替え」が見事でした。
- 四球と失策を足がかりに: 4回、力でねじ伏せにくる木下投手に対し、じっくりと球を見極め2四球をもぎ取ります。
- 下位打線の爆発: 7番・矢野選手、8番・榎本選手の連続適時打。上位で揺さぶり、下位で仕留める。
- 戦略的意図: 香川監督が「粘り強く、切り替えて見ていこうと話した」と語る通り、相手の球威に力で対抗せず、**「相手のミスを誘い、役割を繋ぐ」**という組織戦術への即時転換が、4得点のビッグイニングを生みました。
2. エース冨岡の「引き算」の投球術
先発の左腕・冨岡投手は、9回3失点(自責1)の完投勝利。
特筆すべきは、試合中盤に見せた投球スタイルの変更です。
- 三振から「打たせる」へ: 序盤は制球良く投げ込んでいましたが、中盤からは「三振を取りに行くと流れが良くない」と判断し、打たせて取るスタイルへシフト。
- 144球の粘り: 9回に味方の失策からピンチを招き2点を失うも、最後は「一つアウトを取れば終わる」という冷静なメンタリティで逃げ切りました。
3. 【組織論的考察】現場での「戦略転換(ピボット)」の重要性
今回の英明の勝利は、ビジネスにおける**「アジャイルな意思決定」**そのものです。
- 打線: 相手が「剛腕」だと分かれば、強振を捨てて「四球と繋ぎ」に舵を切る。
- 投手: 自分のスタミナと試合の流れを読み、「奪三振」という華やかな成果を捨てて「アウトを取る」という本質的な成果に集中する。
リーダー(監督)の指示を、現場のメンバー(選手)が即座に理解し、自分のエゴを抑えて役割を全うする。
これこそが、四国王者という「強い組織」の正体です。
編集後記
冨岡君の「打たせる投球への切り替え」という言葉。これ、実は一番勇気がいることなんです。
三振は格好いいし、自分の実力を証明しやすい。
でも、チームの勝利(目的)のために、あえてバットに当てさせる。
組織のリーダーも同じです。自分の「見栄え」よりも、プロジェクトの完遂という「結果」のために、泥臭い手段を選べるかどうか。
英明の戦い方には、勝利を掴むための**「潔い合理性」**が詰まっていました。
9回の粘り、本当にお見事でした!
皆さんは、この英明の「切り替えの早さ」、どう感じましたか?
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