聖地に激震が走りました。
昨春の選抜覇者・横浜高校(神奈川)が、神村学園(鹿児島)に0-2で完封負けを喫し、まさかの1回戦敗退となりました。
マウンドにいたのは、今秋のドラフト目玉候補、最速154キロを誇るエース織田翔希投手。
彼が語った言葉には、すべての野球人、そして経営者が深く頷く「真理」が詰まっていました。
1. 悔やまれる「立ち上がり」と「エンジンの掛かり」
試合が動いたのは3回でした。
1死二塁から、神村学園の田中選手に外角チェンジアップを完璧に合わされ、先制の二塁打を許します。
「少しエンジンがかかるのが遅かったんじゃないかなと思っています」
織田投手が自省するように、4回以降はギアを上げ、150キロ連発の圧巻の投球を見せました。
しかし、その「修正力」が発揮される前に許した2点が、最後まで重くのしかかりました。
甲子園という一発勝負の舞台では、わずかな「始動の遅れ」が致命傷になる。
その難しさを、昨春の王者が身をもって証明する形となりました。
2. 「甲子園はウソをつけない場所」
織田投手が試合後に残したこの言葉が、私の胸に深く刺さりました。
「いつも通りのピッチングはできなかった。甲子園はウソをつけない場所だと常に言い聞かせてきたけれど……」
どれほど準備を重ね、どれほど高い能力を持っていても、その日のコンディションや心の揺らぎがすべて露呈してしまう。
ビジネスの世界でも同じです。日頃の準備、土壇場での精神力、そして「いつも通り」を遂行する難しさ。109球を投げ抜いた若きエースの言葉は、技術論を超えた精神論としての重みを持っていました。
3. 野村克也氏の名言を胸に「負けに不思議の負けなし」
織田投手が振り返りの中で引用したのは、故・野村克也氏が座右の銘とした言葉でした。
「負けに不思議の負けなし。負けた身なので、たくさん課題も出ましたし、立ち上がりという弱さも分かった」
この言葉を、わずか17歳、18歳の若者が敗戦直後に口にできる。
そこに、横浜高校という名門で磨かれた人間力と、織田投手自身の底知れない伸び代を感じずにはいられません。
自分の弱さを真っ向から受け入れ、「課題をつぶしていく」と宣言した彼の目は、すでに夏を見据えていました。
【編集後記】
織田投手、本当にお疲れ様でした。
7回2/3を投げて被安打7、失点2。
数字だけを見れば、決して「崩れた」わけではありません。
むしろ、中盤以降の立て直しは見事でした。
しかし、本人が「役割を果たせなかった」と唇を噛むのは、彼が「勝てるエース」としての高いスタンダードを自分に課しているからでしょう。
組織論的に言えば、**「課題の可視化」**こそが成長の第一歩です。
「立ち上がりの弱さ」という具体的な課題を持ち帰る彼は、夏にはさらに手のつけられない怪物になって帰ってくるはずです。
昨春王者のプライドは、この敗戦で消えたわけではありません。
この悔しさが、神奈川の、そして全国のレベルをさらに引き上げるガソリンになる。
織田翔希の物語は、ここからが本番です。
皆さんは、この織田投手の「エンジンがかかる遅さ」、どう分析しますか?
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